いらかの波と汗のシャツ

イチロー

2008年07月16日 11:56



エアコンを強くして、汗のシャツを脱ぎ捨て犬のように息をする。

ハアハア・・このところの殺人的な暑さでクラクラしてしまいますね。

かつて営業マン時代、体力勝負の営業マンは日陰探しのプロでもあります。
大きな木の下、川べりの日陰、橋の下まで、多くの休憩スポットを知ってい
るのも午後への活力をキープする術なのでした。

営業マン時代の前は現場マン、いまこそPCの前にいたりプロジェクト仕事を
していますが、じつは建築現場で働いていた若い日がありました。

建築現場は汗はつきもの、水を多く補給して体力を保つことが職人の業でも
ありました。

大きなビルの建築現場では仕事をしながら皆が、昼休みの休憩場所を探して
います。

「昼にすんべぇ」、と親方が声をかければ仲間たちと弁当を5分で食べてしまい
ます。そして風が吹き抜ける場所に行ってゴロリと横になる。

昼休みの数十分を昼寝することで午後の活力を取り戻していたのです。

今は「ガテン系」などと言いますが、体が資本の仕事では休憩を上手にとるの
が職人として認められることでもあったのです。

「昔はよかったなあ」なんて古い仲間と話すのは、汗をかいて一日体を使った
頃の爽やかさでした。

日が暮れれば仕事は終わり、親方が「今日はもうしまうべぇー」なんて声がか
かれば、水道まで行って体中を濡れタオルで拭き、替えのシャツを着る。

あとは腹ペコの体に窓いっぱいにあけた風を受けながら帰りです。

思い切り体を使い、汗びっしょりになって働く、この気持ちよさは格別ですね。

いまや、エアコンの中で冷や汗をかきながら、ハアハアと体力のなさに嘆く。

経験を積んだことが今の使いどころです。

ガテンに負けないように働かなくてはいけませんね。

関連記事