秋の法師で

イチロー

2008年09月25日 10:06



友人の家の床の間を見て、おやと気づき、心の抽斗に入れておく。

ラウンドテーブルで見つけた花器が似合うと思ったからで、いつか
お祝いでもあれば、あの花器を求めにゆくつもりになる。

焼き物との出会いは一期一会ながら、それまで待っていてくれるか
を楽しみにするのも、スローな楽しみである。

昨晩、旅の番組を見ていると群馬県の新潟県境にあるあの”法師
温泉”の湯を紹介していた。
かねてより、いつかはと企み、きっといつかはと遠くを見て、行けず
にいる温泉である。

山の一軒宿、秘湯を守る会の一軒でもあり、かの「フルムーン」の
高峰三枝子さんと上原賢さんのポスターで有名になったかくれ宿で
ある。

湯がぬるく、眠くなるような透明のお湯だと紹介され、その湯に浸る
日を想像する。

フルムーンはJRのサービスの一つであるが定義をご存知だろうか
自らの為にも検索する。
2人の年齢の合計が88歳以上の夫婦で、同一行程で旅行する場合
に利用できる。夫婦は必ず入籍している必要はなく、一緒に生活す
る仲であれば対象となるとある。

とうに満たしている。

面白いことにJR全列車のグリーン車・普通車指定席が利用できる
のだが東海道新幹線、山陽新幹線は利用できないという。
旅の組み立てを面白くし、のんびり行けという時間の楽しみを与えて
くれる企画でもあるのだ。

最近、時代が移り、我々50代ではなく40台を対象としたキャンペー
ンが多い、アラフォーなどと覚えにくい音で表現される。

フルムーン、法師温泉、秘湯、山の奥の奥まで、どうだろうか
焼き物の話ではなくなってしまった。

※写真提供:「Round table」ギャラリー通信!どの

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