傘立ての子
雨の日は傘を差す。
大人になると憂鬱な雨も、子供時代には「ピッチピッチチャップチャップラン
ランラン」とうれしさで弾んでいましたね。
娘が小さな頃、小学校の昇降口の傘立てで自分の傘が見つけやすいよ
うにと柄に赤いリボンをつけてあげたりしていました。
でも、それを見つけると、友達もみな赤いリボンをつけてきて余計に見つ
からなくなってしまいまいたよ。
私が子供の時、集団登校の集合場所は近所の公園でした。
6年生が引率する通学班というグループがつくられていて、春には新しい
6年生が班長となり、小さな1年生がお母さんに連れられて新しい仲間に
なるのでした。
公園のブランコのところが集合場所でしたが、ブランコを揺らす下はいつも
靴で掘られていましたから水たまりになっていました。
雨の日は長靴を履ける特別な日です。
その水たまりが朝の遊び場所になって、水たまりと水たまりをつないで水
路をつくったり、低い方へ水路を作って流す水路遊びをしたものでした。
学校に着くと、昇降口の前で傘をクルクルッとまわして水を切り、たたんで
傘立てに立てました。
一日雨の日は、ちゃんとまた差して帰りますが、晴れたら何本も忘れられ
ておりました。
「明日はちゃんと持って帰りなさい」と言われながら忘れて、次の雨の朝
に家の大きな傘を持って通学したものでした。
雨の日は特別な日、子供の頃には「ランランラン」と弾んでいたものですね。
写真提供:「
Round table」ギャラリー通信!どの
写真をお借りしているラウンドテーブルで、おなじみぶん屋さんの展示会が
あります。
「
誂えの小間物展 ~ぶん屋の抽斗から~」
12月4日(木曜日)より、12月7日(日曜日)まで
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