最後の青に縁取り
「何を着たらいいのかわからないわ」
早朝に目覚める母の次が僕、カーディガンを着た母に「寒くない」と問われる
季節になりました。
「そうだね、まだ合いというわけでもなく」とカレンダーを見ればまだ9月なの
です。
野の花たちもまだ夏を引きずっています。
青いドレスに白い縁取りは最後の最後の朝顔なのでしょう。もっと深い色
の服のほうが似合うよと話しかけたくなりますね。
稲が刈られた田にが枯れ色となり、もう一度緑のひこばえが育ちはじめて
いる。
秋は春を思わせる季節でもあるのです。
朝顔もその種を土の上に落としています。 青い花はここが夏の思い出の
土地としてもう少しだけがんばっているのです。
寒い日は、カーデガンでも着せてあげたいのですね。
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