伊藤雄大と書いて、「ゆうた」と読む。
ヤマハラグビー部入団2年目のプロップ(スクラムの第1列の右)の選手として
活躍する伊藤雄大選手を紹介します。
現在ゲームをコントロールするのは、同じ早稲田出身の1年先輩大田尾竜彦
選手。
大田尾選手率いる早稲田が、日本一を関東学院と戦った試合にも、大田尾組
(早稲田では主将が率いるチームにその名を冠する)で、一緒に戦った一人
です。
雄大選手の持ち味は、172cmながら120キロという重さと、気力。
トレードマークのヒゲは、「相手になめられない為」と大学時代からのトレード
マークです。
今年のトップリーグ第2節vsサントリー、この試合には大田尾竜彦、伊藤雄大、
三角公志の3人の早稲田出身の選手が揃って出場。
なぜならば、好調な上に、対するサントリーの監督は、3人の早稲田での恩師
でもある清宮監督がサントリーを率いていたから。
試合のメンバーが決まり、トップジャージを渡された伊藤選手が言う。
「相手は恩師ではない、敵です」
試合の終盤、伊藤選手が出場し試合終了間際、16-15の攻防が繰り広げら
れます。
この時点で、気合負けしたほうが敗れる。
敵陣前10mで相手ボールのビッグスクラムが組まれます。
体力はとうに尽きている選手たち、スクラムを鼓舞したのは伊藤選手でした。
「いくぞ!」叫びともとれる気合に、1列中央の中林選手が応え、山村選手が、
さらに、「いくぞ!」と脇を固めるフランカーを呼びます。
気合を込めたスクラムが2度、続きます。
気合の伊藤選手、そしてスクラムを組む選手たちの気合に、自らのボール
ながら、サントリーが気押されているように思えます。
そして、スクラムから出たボールをキックで処理しようとしたサントリーのSH
が蹴ったボールは、スクラムを超えることなく、ミスキックが上空にあがります。
次の瞬間、ボールをキャッチした、木曽キャプテンがボールをとり、トライ。
「全勝で行く」と豪語していた、清宮サントリー敗戦の瞬間でした。
勝負は気合、相手に勝る気迫がある方が勝ち、伊藤選手のスクラムを鼓舞す
る気合が、ヤマハの勝利に貢献した瞬間でした。
「恩師に返すものは、ヤマハの選手としての勝利」
勝利し手をふりあげてこたえる伊藤選手のその重さと気迫がヤマハを押して
いるのです。
伊藤選手の応援は、ヤマハラグビー部ファンサイト”
トラジュビ”をご覧ください。