長い手長い目

カテゴリー │デキゴト路地

長い手長い目

ヒトが猿から進化したのは二本足で立つことにより両手が開いたからである。

なんて話を聞いたことがあり、確かに前足でなくなった”手”は自由に使える分、
食物を手で持って食べたり、工夫をすることができた、これが文明のはじまりで
もあります。

釣りをする人は長い竿と釣り糸とハリを持ち、深い水底に住む魚を釣り上げる。
これを人が長い手を持ったというそうで、確かに手が届かないところに道具でも
って届かせてしまう、長い長い手はどんな魚でも釣ってしまうのです。

こちらの道具はカメラ、遠い遠いところのものを手に入れることができなければ
写真という方法で持ち帰ることができる。
望遠レンズで目の前にあるかのごとく風景を切り取って持ち帰ってくるのは、
長い手ならぬ、長い目(小松の親分さんのギャグではありませんが)を持つとい
うのでしょうか

池に張り出した見事な松の枝がありました。
静まり返った池のまわりには、人生の大先輩方がへら鮒を釣ろうと静かに座り
その時を待つ。

手元が狂う人もいるのでしょうか、松には仕掛けがからんで光っている。

子供の頃以来、釣りを趣味にしたことがありませんが、釣り糸を垂れ、静かに
眠るかのごとく水面を見る太公望たちを見れば、その深さ楽しさを想像できる。

男は狩猟が本能的に好きなはずである。

果たして釣りもせず、狩猟系が苦手で博打も打たず、キーボードをカチャカチャ
と鳴らしている男は、いったい何者なのか

へら師たちの動かぬウキより、松の枝で揺れる仕掛けを見て面白いと思う。
空を釣り、松の枝々を支える光るテグスを見て、長い目は写真を撮っているの
でありました。


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この記事へのコメント
コメントいたします。
春の光と色。
そして、品(ひん)格(かく)。
ありがとう。
Posted by 大黒屋 at 2008年02月18日 16:37
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
松の格を撮るにはまだ修行不足ですが学んで生きたいと思います。
Posted by イチローイチロー at 2008年02月19日 10:17
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    コメント(2)