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東京都下八王子と浜松往復600キロほどを共に下のはハイエース。

トヨタの代表的商用車、ワゴンとして伝統の名前を持つ車に人気が集まっています。

背景はもちろんミニバン全盛の時代となりワンボックスがスタイリッシュだと思われる
ようになったからで、この流行により、子供たちが書く車の絵はボンネットとトランクを
持つあの絵ではなく、四角を書いてタイヤを書くものに変わってきたという。

この時代に子供時代をすごせば、やがてミニバン、ワンボックスが車の基本形として
記憶され、子供たちが育てばこのカタチが欲しくなるのだと言うのです。

さていろんなカタチを過ごしてきた我々50代もこの車が美しいと思うのはなぜか

それは働く車の機能美ではないかと考えます。

実は大きな車フェチなのは、子供の頃の絵本で覚える時に「はたらくくるま」として車
を認識するから。

ダンプカー、ロードローラー、ブルドーザーなんて車がカッコいいと思ったりする。
男のたちの車の原風景に「はたらくくるま」があるのです。

普通に所有する車ではない「はたらくくるま」の機能美を美しいと思うのは、フェラーリ
と20トントラックのどっちがカッコいいかという比較をしないことにあるのです。

そこに真四角な車から広がったミニバンブームがやってきた。

商用車であったワンボックスバン(一昔前は総称してボンゴなどと呼ばれた)は積む機
能に乗用的内装を加えてワゴンと呼ばれるようになり、現在の高級なミニバンまで続く
進化をとげている。

今のミニバンはルーツに商用車であった過去を否定して進化してきたのです。
(出身を隠して都会風に生きる、ありますねえ)

そこに「商用ですから」と、てらいなくルーツに戻ったのがハイエースの美しさなのです。

豪華ワゴン化したミニバンに対して、仕事の道具、趣味ならばギアを満載して運ぶこと
ができる商用車=トランポという言葉でルーツに戻って新しいスタイルとした。

先祖がえりしながら、トランポとして真四角の美しさをしっかりデザインすれば美しさが
生まれた。「はたらくクルマ」の美しさが再発見されたのです。

子供の頃、修学旅行の帰着日などで遅くなると、学校には父兄が車で迎えに来ていた。
多くの乗用車に混じり、父ちゃんのトラックやバンがとめてあると恥ずかしかったもので
した。

今なら、仕事も趣味もバリバリとこなす父ちゃんがトランポで迎えに来るならば、一番カ
ッコいいのかもしれませんね。

夜中の246を走った一昨日、大型トラックの群れの中にいた。
視線の高い運転席(ドライバーシートなどとは呼ばない)に乗り、後ろに広い荷室を持っ
た車を転がす(ドライブするなどとは言わない)と、仲間意識が生まれる。

働く車で走るのは、心底カッコいいのであります。

ある自動車雑誌編集者が、ハイエースのカタログを見ては一週間に一度は欲しくてた
まらなくなると言う。

男の子たちはフェラーリとトラックを比較しないけれど、ハイエースとは比べて、うなって
しまうのであります。

※写真は引越しにお借りしたランドマーク・プランニングのハイエース


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