到着した待ち合わせ場所に着くと、休憩所には見事な藤棚がこしらえて
ありました。
藤娘や、藤の簪のような初夏の紫の房を膨らめようとぶらりぶらりと花房
がぶら下がっています。
ブンブンと大きくて丸々としたアブが飛び、開きはじめた房の花の間を飛び
まわります。
何匹ものアブが、この藤棚の房たちを守っているのです。
光のうつろいを楽しみながら暮らす、花ばなしいも、次の色は清清しい紫
に変わります。
藤は大好きな豆科の花、やがて大きな実をつけてくれるのです。
紫の房ふくらみ、藤棚の下に吹き抜ける涼を求める初夏がやってきます。