深蒸し茶の心

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深蒸し茶の心

「ご案内しましょう」と静岡県内一の規模と設備、工夫をこらしたお茶工場を
案内してくれたのは、東山茶業組合の杉山さんです。

お茶工場とは、お茶どころ静岡県の方ならご存知のとおり、組合などと作り
共同で地域のお茶を粗茶にする工場のことを言うのです。

お茶畑で摘み取られた生葉を受け入れ、蒸しや揉みなどの工程を経て、
お茶ができる流れを一つひとつの機械まで案内いただけました。

4月末から5月の二週くらいまでの短期間で掛川の新茶は一気に摘まれて
いきます。
その生葉は、野菜以上に鮮度が大切な生鮮食品であり、摘んだその日に
加工しなくれは美味しいお茶にできません。

次々に運びこまれるお茶を24時間体制で加工するのが、この時期のお茶
農家の仕事です。

機械だけに任せず、工程には人が判断する箇所をたくさん持ち、気のぬけ
ない稼動を続けるのだそうです。

「静岡一の深蒸し茶を生産するんです」

杉山さんと仲間の皆さんは制服に着替え、ポケットから落下するようなもの
は携帯電話まで置いて作業にあたり、万全の体制をとるのだそうです。

「農家ですから」とときおりお話になりますが、土をつくるところから3週余り
の24時間創業まで、まさにこの時期は工業プラントで働く技術者として活
躍されるのが、お茶農家のみなさんです。

一年をかけて、相棒の鈴木くんとお手伝いにまいります。

「お茶摘みがはじまると、仲間の元気な顔が見られますよ」

次はお茶摘みと工場の稼動の取材です。お茶の香りに包まれての仕事に
期待しています。


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