イチロー的こころ（旧版）

静かに蔓が揺れています。

誰かにからみついて支えをもらい、天を目指して行くのは人も同じ、ただ
どこに支えがあるのかはわかりません。

けれど蔓は風の中で誰かに出会うのを待っているのです。

僕らもこうして何かを書きながら誰かに出会うのを待つ蔓のようです。
決して日陰に逃げることなく葉を伸ばすには多くの支えを必要とします。

家族の支えで伸ばし始めた茎を伸ばし、多くのものにからんで支えをも
らいより風も強い高い高い場所を目指そうとしているのです。

茎から伸ばした蔓はいつも新しい出会いを待っています。
ゆらりゆらりゆれながら、共にゆれてくれる人を待って暮らしています。

去年の夏、ゆらり伸ばした蔓がひとつのブログに行き着き、今や一年
を迎えて支えあい、お互いの茎を伸ばしています。

そこに多くの蔓が集まり、太く大きな力となって伸びています。
違う葉、違う花を持つどうしが大きな実をつけたいと支えあっているの
です。

まだ見ぬ支え、お互いの蔓が触れることを求めてまた新しい蔓が空を
手探りしています。

きっと出会うはずだと伸ばしています。

蔓は今日のひとつの記事を書きながら、出会いを待っているのです。