白い鷺の水鏡

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白い鷺の水鏡

秋を迎える休耕田は、隣の田の稲穂が重くなると共に多くの生き物たち
が遊ぶ池になっています。

そっと覗いていると、シオカラトンボや真っ赤なアキアカネが水面に飛ん
できてはツイッツイッツと水紋を作ってゆく。
水の中ではピンピンと小さな魚の群れが海のような広さを楽しんでいる
のです。

白い鷺は水に立ち、そっと待ち構えては何かをついばみます。
それを見ている車の中の人はカメラを構えてじっと白鷺が来るのを待っ
ているのです。

白い鷺は静かな水に姿を映してツンとカメラなど意識しないようにして
います。
足元の生き物たちに気づかれぬよう、逆さに移った姿も止めているの
です。

大きな水田の角にできた休耕田の池は自然にできたビオーブとなり
重く垂れた稲とも違う豊かさを見せているのです。

水の豊かさは多くの生き物たちを秋に向かって太らせているのです。


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