娘の嫁ぐ日

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娘の嫁ぐ日

光を教えていただく師匠にして友人は浜北の”着物と帯 大黒屋”さん。

出合って一年余り、最初の一年は「毎日の光」を見ること、今年は「丁寧なる
こと」を教えていただいています。

明日は大黒屋さんの娘さんが嫁ぐ日、少しづつ近づく時間を過ごす大黒屋さ
んご夫妻の心を表すように大黒屋さんのアルバムが綴られています。

もし私が娘を嫁がせる日が来たら、どうでしょう。

何も持たせてあげられないけれど、せめて父親として心だけは包んで持た
せてあげたいと思います。

親は何もしてあげることはできませんが、いつか親になる子に、こんな気持
ちの親がいたことだけを覚えていてもらおうと思います。

親とは子をもって育つ、同居人に過ぎません、小さな頃はすぐに過ぎ去り、
これからの方が長い人生を送る娘に、自分たちが娘からもらったものを娘に
持たせてあげたいのです。

男親にとって、娘を持つことはくすぐったいことです。
どこにいても「パパ」と呼ばれたら今でも慌てて振り返ってしまうように、娘
とはいつまでも守りたいものなのです。

いつかそんな日がきたら、きっと私もブログに近づきつつある旅だちを送る
気持ちを綴るでしょう。
たとえ娘が読まないとしても、どれだけ愛しているかを綴るでしょう。

男親は何もできません。娘は親になり、いつか自分のような心を経験する
ことをその日に思うでしょう。

師匠も泣くだろうな、うれしくて泣くだろうな。

そしてまた新しい光が生まれることを楽しみに生きるだろうなと思います。

男はどれだけ心配しても何もできません。「きれいや、きれいやで」と京都
の言葉を愛する大黒屋さんは言うでしょう。

私たちはこんな場所から心だけのお祝いを言うのです。

生涯最良の日とは、人生をまた始める日だからです。最良の日は親になる
為の出発の日だからうれしいのです。

光と共に育ち、光を知る娘が明日嫁ぐ。

おめでとう、おめでとうという祝福は明日、師匠はとうとう娘の手を離す。

親とはその日にまた、一つ成長するのでしょうね。

自分の時がこわいな。 まだまだ親として成長が足りないのです。

おめでとうございます。大黒屋さんご夫妻おめでとうございます。

そして娘さん、お幸せに。


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この記事へのコメント
コメントいたします。
私の心情を、綴っていただきありがとう。
父親とは、面と向かってなかなか言えないもの。
ブログを使って娘に伝えています。
明日、嫁ぐ事は運命で決まっていたのでしょう。
イチローさん、父親としての喜びと切なさを分かち合いましょう。
「我が子を委ねる日は、明日。」

写真を撮りブログに記載するが、心の動揺、心のむなしさ収まらず。
この歳になり、自分は気が小さく小心ものだと気付く。
若い時の成長は、骨や筋肉が痛む。
この歳の成長は、心が痛む。
「顔で笑って、心で寂しさを隠す」

御祝いのコメントありがとう。

明日の早朝の癒しは、自分自身の癒しの写真になると思います。
Posted by 大黒屋 at 2008年10月03日 17:36
大黒屋兄貴の喜びの日の前に既にうれしくて泣いています。
明日は友人が出席させていただきます。
さきほど電話をもらい、列席できる喜びを話してくれました。
うれしい日は明日、遠くから祝福させていただきます。
Posted by イチローイチロー at 2008年10月03日 17:40
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