リンゴの海

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リンゴの海

昨日は本の中で地中海を旅した。

立ち寄り湯の休憩所は裏庭に面するベンチ、物語は失われたアトランティス
である。アトランティスは豊かな土地でオリーブなど地中海性の作物が豊か
な土地であったと伝えられる。

その中に、かの地がリンゴの原産なのだと知った。

ヨーロッパの市場の様子がテレビで流されると、どこにも小さなリンゴが山と
積まれている。
歩きながら、カリリとかじるような小さなリンゴは、カリカリとかじりられると芯
はポイッと捨てられる。
リンゴとはそんな印象がある、掌に包んでしまえる小さな果実である。

ピノキオの話に出てくる果実は梨である。ピノキオに1枚きりの服を売ってま
で梨を食べさせるジェペットじいさんは、ピノキオが残した芯を食べる。
果実は、寒さの中でカリッと食べられてゆく。

朝からの果実めぐり、最後は公園のサンザシである。
真冬に葉を落とした細い枝に真っ赤な果実、この赤は日増しに色を深めて
いき、深いエンジとなり、チョコレート色かと思う頃に落ちる。

鳥たちに最後に食べられるのはまるで真冬だから、これから深まる色を見て
いけるのである。

この色に年末近づくのを知ってから二度目の冬が近づいて来る。


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