イチロー的こころ（旧版）

ドーナツをひとついただいた。
ドーナツはなぜか穴が開いたリングの形をしている。
だから真ん中に大好きなアンコも入っていないのは確かなのに
コンガリフワなドーナツは僕らの大好物なのです。

大きなドーナツを作ってもポクポク折れば小さなポクになって
たくさん食べられますからね。

昔むかしのドーナツには穴がありませんでした。
ところが、まあるいドーナツを作ると甘い真ん中ばかり食べて
しまう子供ばかりが増えてしまいました。

お母さんは周りしかなくなったドーナツを見て、それならばと
真ん中のないドーナツを作りはじめたのです。

子供たちはそのドーナツを見てびっくり！

それからはちゃんと全て食べるようになったのでした。

真ん中はどうしたの？ですって？
それからもお母さんはちゃーんとアンコも用意しましたが、
今度はお母さんがつまみ食いして食べてしまったのでした。

お母さんがまあるく太ったのはそういう理由があったのです。

子供たちには内緒ですよ。
ドーナツの真ん中はドーナッタというお話でした。