おばあちゃんの柿の木

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おばあちゃんの柿の木

「イチロー頼むぞ」、浜松の三島町の叔父は毎年この時期になるとお酒の注文
だと連絡をくれます。

かつて妹が浜松酒造天神蔵に勤めていた縁もあり、毎年凧(浜松まつり)の
祝酒を注文してくれるのです。 それを取次のがこの時期の電話です。

叔父の家の入り口には古い柿の木があります。
これは古い家から残る思い出の柿の木です。

毎年柿が実ると、母と弟と妹とで叔父の家に行き、Yの字の”柿もぎ竿”でも
ぎ、叔父が浜商次代に使っていたというナップサックに一杯にして担いで帰る
のです。

おばあちゃんが、「柿の木はのぼっちゃいけないよ」と言うのは柿の枝は弱く
てすぐに折れるから、そんな教えを覚えています。

叔父の孫の初が今年もあります。
まつりよりも町内の人を愛する叔父は、今年落成した新しい屋台作りに奔走
し、完成にホッとしたところです。

そしてまた町内の仲間の初に、祝樽を贈ろうと言うのです。

凧の楽しみ方はそれぞれです。俺が俺がもまつりですが、仲間の為に町内の
為にと奔走するような男は魅力的です。

「叔父さん、5月1日に運び込むからね」

叔父の為に働くのも楽しい凧の準備。 おばあちゃんの柿の木には今年も
新しい緑の葉が吹きました。


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