シトロエンの時代へ

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最初にシトロエンを見た印象をいまでも覚えている。
世界の自動車メーカーがまだ自由な発想でデザインし、開発をしていた頃、
シトロエンは「堪えられない醜悪さ」として写ったのです。

若者は小さなクーペに乗りました。大人は収入に合わせたセダンに乗りました。
低く流れるようなラインのクルマに太いタイヤを履くことしか考えていない
頃には、車内の効率を考えたこともなく、空力はスポーツを感じさせるファ
ッションとしか認識してはいなかったのです。

今シトロエンを見直せば、そのデザインがスペース効率と今日的な空力に
因るものだと気づくのです。

もしかつてのシトロエンを知らない者がこのデザインをみれば、最新のハイブリ
ッドカーのものだと思うかもしれません。

どんな工業品メーカーにも「時代より早過ぎる」ものが現れます。

クルマ業界ではそれがシトロエンなのです。

そしてシトロエンはグローバル化し、シャーシを他と共用する時代になって
も、まだシトロエンという未来であり続けている。

時代は加工のシトロエンに追いかけつつ進んでゆくのです。

かつて感じたシトロエンへの違和感は、未来を先に見てしまったからだと気
づくのです。


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この記事へのコメント
デザインもさることながら・・・

確か昔のシトロエンは サスペンションがオイルダンパーでは? そのほうが気になっていたけど 波乗りするような サスペンションが 素敵でした。
Posted by dee1212dee1212 at 2009年07月03日 02:47
dee1212さん こんにちは
そうですね。友人とあの乗り心地を”フネフネ感”と呼んでいます。どこまでも革新的なシトロエン、未だ興味はつきませんね。
Posted by イチローイチロー at 2009年07月03日 12:48
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    コメント(2)