ヒルマンで迎えに

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ヒルマンで迎えに

 今日の夕方、天竜へでかけた。例のラーメンが食べたくなっちゃったから。
そんな無駄もあっていい。 ブログでも紹介され、さらに中野さんが書いていた”わざわざ店
だと思うから、経験ある僕が同乗者にも食べてさせたかったからね。

ところが、二俣の”さいとうラーメン”は休憩中、5時からの再開まで1時間待ち、それならと
車の中だけはポカポカの今日、ちょっと足を伸ばして船明ダムまでドライブにでかけた。

ダム湖の水面の高さと下流との違いに、圧倒されてダム上の道をゆく、そして左折して川沿い
に進むと、古く朽ちた車が放置されている。

近づくと、ヒルマン(ミンクス)らしい、調べてみると1960年というから僕の生まれてまもなく
の車、僕の大好きな(なんと車歴のうち4台)いすずが、英国のルーツ社と提携して国産化し
た車、ぼんやりとこんな形の車をみたような気がする程度だけれど、朽ちても、ヒルマン、
車を停めてしばらく観察するだけの魅力を持っておりました。

当時の車は鉄板も厚く思いボディに1500ccほどのエンジンを載せて走っていた。
(大排気量大馬力は後のスカイラインなどの登場を待つ)

タイヤに白い部分がある、ホワイトリボンタイヤをはき、ライバルたるアメリカ車を意識した
クロームメッキを多用したグリル、2トーンのこの車、さらには2ドア、当時はかなり洒落た
車として乗られていたんだろうと思う。

 この車が天竜を走っていた頃・・・

 ファンファンとクラクションを鳴らすと、洋館の2階の窓があき、清楚なワンピースの彼女
が手を振る。
僕は地元の山持ちの息子、これから親父の事業を継ぐ前に、まずは叔父が始めた貿易
の仕事を手伝っている。
ヒルマンは親父が山主として見回るのに買った車、この天竜美林、今日も三輪が杉や桧を
積み、狭い山道を降りてきてすれ違った。 

「おまちになった?」「今日はどこへ連れてってくださいますの」 彼女はサンドイッチが入
ったピクニックバスケットを後席に置き、助手席に乗り込む。

「今日は海までいこうか」「うれしいわ」 ヒルマンの磨かれたボンネットが光る。
「浜名湖でボートに乗ろうよ」 そんな提案はちょっと冒険家な彼女を喜ばせる。

あけた窓から風が入り、彼女の水玉のネッカチーフがなびく。

僕の蝶ネクタイは親父ゆずり、今日は水玉をつけてきた。ははは ちょっと揃いでね。
煙草の煙に顔をしかめながら、いっぱいに射す光で焼けることも気にしない彼女。

ヒルマンと行こう。海はまだま遠い、将来の話をしようと思うんだ。

流れてくるのはもちろん ザ・ピーナッツ 恋のバカンス

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車好きで車屋さんの仕事したいなと思う虎くんの切なる気持ちです。
あこがれの車のフィクションインプレッションです。


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