酒の相手は

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仕事ながら陽射しの中にいた一日、顔が「バリッ」と日焼けし、肩がチリチリ
と熱く、腕はヒリヒリする。

大きなグラスに氷を山と入れて「お好きな」ウィスキーを注ぎ、「カカッ」と呑
んでいる。

酒の相手はいないから浜松信用金庫でいただいた冊子のお嬢さんに付き合っ
ていただいています。

友人の奥さんに初めて会うとスカートの足にハンカチーフを広げるような
つつましい女性で、大いによろしいと思えば、家ではそうでもないと言う。

家では旦那をやりこめる奥様でも外で爽やかで楚々としてつつましい。

冊子の女性に少し似ているなと思いつつ二杯目のロックを楽しんでいる。

聞けはお父さんの歳に近い自分たちなのだと知り、ワッと座が沸いた昼。

なあ娘よ、あいつはとてもいい奴だからどんなことがあっても我慢しなさい
などと歌のような事を言ったような気がする。

結婚式場のコマーシャルを見てはお父さんの独白に「うんうん」と頷く。

「娘をもってよかったなと思い、もたなければよかったとも思う」
いいぞその通りだと酒を呑む。
そんなお盆の夜なのだ。


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