イチロー的こころ（旧版）

葛飾北斎の富嶽三十六景を見て何が書けるかという挑戦を続けております。
今朝は第二十系　相州七里浜（そうしゅうしちりがはま）でありますが、ここまで書い
て来て対象となる景色が42景あることに気づく、三十六景ではないんですな。

それもよし、富士を楽しむ時間は長くなる、四十二日間の挑戦であります。

七里ガ浜と言えば「湘南」、三浦半島のくびれから稲村へ、そして江の島へと向かう
浜が七里ガ浜ですが、そこに思い出はなく、戻りまして三浦の葉山に出かけたこと
がありました。

東京下町に住んでいる丁稚奉公ですが夏ともなれば日曜は海に出かけたい。
近所に大学生がおりまして、千葉が実家だと聞き「オヤジの車を借りてくる」という
ことになりました。
そこで彼の大学の女の子を手配しまして格好だけはつけまして親戚があるという
葉山に出かけた。

葉山とは名を聞くばかりでしたが、その海の家で遊んだことを思い出します。
浜には横須賀のマリーンたちが遊びに来ていて、何が気にいったのか、バドワイザ
ーを投げてよこし、一日海辺で遊んだ。
まあ、マリーンたち連れていた女の子と遊びたかっただけで、連れてきた手間賃と
して数本のバドワイザーをもらったという青春時代のお話でありました。

湘南の海から富士を眺める。そんなことを思いもつかない夏の日のことでした。