おでん一皿

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おでん一皿

今日の業をなし終えてと、歌なら歌われるところだけれど、インターネットは眠らず
ゆえに我が仕事には終わりなし。

ランチ食べ損ねてペコペコのお腹をかかえて定食五郎八に参りました。
今日の夕定食は「おでん」

インターネットでは、「おでん、うどん、おどん・・・」と揶揄されるこれ、1個づつが
寂しいけれど、よく染みた大根と、タマゴさえあれば言うことなし。

酒を飲まないから、ちょっと味気ないけれど、愚かな男ながら車の時に安易に酒
を飲むような愚か者でもない。

今週は木曜が宴会だから楽しみで仕方がない^^たまには飲みすぎて見るのだよ。

この年齢になって漫画を読むようになったのは五郎八さんや一久さんに置いてあ
るから、これがいつも楽しみになっている。

今読んでいるのは、太平洋戦争前の京都、柔剣道専門学校の武尊に通う財閥の
息子ながら型破りの人生を送る青年の話。
当時は、朝鮮の人が差別されている時代、彼は人間同士の交流をする。
そして、田舎から売られてきた奉公人の少女が、けなげに働き、やがて学校に通う
うちに、二人は身分を越えて好きあうようになる。

というお話。

世間に流されず、剣道の極意を人生にも生かし成長していく物語がいい。

剣道仲間が小手ばかりを打たれて、腕が腫れ上がり、もう剣道を辞めるという。
そこに現れた先生が、打たれると思ったら余計に打たれる、責めなさいと教える。

青年は少女が女学校に通い、東北なまりをばかにされて泣いている時に
隠そうとしないでもっとしゃべり、一番得意なもので勝負しなさいと教える。

苦手だと逃げようとする。隠そうとすると、そこを突かれてしまう。
ならば、逆にさらけだし、積極的な魅力にしてしまえと教えるのだ。

片手でおでんを口に運び、左手と目は漫画にくぎづけになる。

最後の楽しみのタマゴがすっかり冷えてしまった。

教えられる話ばかりで、じんわり涙して、まわりを見回す。

席のまわりも、同じような世代のお父さんたちがおでんを食べているのです。


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