イチロー的こころ（旧版）

一年に何度か、浜松の南の砂地の畑に紫の小花がたなびいている。
地元ではエシャと呼ぶエシャロットの花である。

5月のエシャロットは凧こと浜松まつりに持ち込まれ、浜松の南端
の町の名物となる。
らっきょうに似たエシャロットは料亭などでツマとして使われる。
地元ではこれをサクサクと大量に食べることができるのです。

祭りの体に栄養をと精がつくエシャロットをかじる。
味噌であったり、醤油であったりサクサクと食べれば元気が出る、
気がするのである。

砂地に育つエシャロットは、収穫されて畑の端で洗われる。
砂を落としたそのふっくらとした姿はこれからは寒さにも晒され
る。

冬風の花が終わり、いよいよ太るのは正月頃なのか、地元として
いただいたりご相伴にあずかることも多し。
精をつけて来年を迎えるか、年始に一年の力をいただくかのどち
らかでいただきたいものである。