イチロー的こころ（旧版）

「喫茶店を営む仲良きご夫婦がテーマ」

写真の依頼はその上に、げんらくさんを指定、納得のキャスティングであります。
ある企業の依頼で何枚かの「元気な」写真を撮ることになり、昨日は久々カメラ
マンとしての仕事をしてきました。

げんらくさんとの出会いは、はまぞうブログの初期、げんらくという名前も珍しく、
リンクされていたホームページの「おいたち」を読み、ググッと引き寄せられた。

手作りのパンを、手作りの店で売るご夫婦を「おいたち」で知り、行ってみたいと
思い出かけた。それからのご縁なのです。

げんらくは袋井から浅場、大東などへ抜ける田んぼの中の街道沿いにあります。
こんなところにと思うほどのロケーションにまさに手作りの店が立つ。

小さなお店の一角に自然酵母のパンが並べられ、カフェレストランとして手作り
ケーキや食事もできます。
「カフェオレを」と頼むと、たっぷりサイズとレギュラーサイズを聞いてくれる。

たっぷりサイズのカップは両手で包んでもちあげるほどの豊かさ、ゆっくりと時間
が流れるげんらくでの時間を楽しむことができます。

ときどき、春野のお山のログペンション、シンフォニーのお話を書いていますが、
シンフォニーにも通ずる、人の温かさを感じるのがげんらくの魅力です。

喫茶店のという指定でしたから、マスター＆マネージャーにお店の入口でおなじ
みのお客様を迎えているという写真を撮らせていただきました。

「やあ、いらっしゃい、バイクで来たんだね」

「暖かいコーヒー飲んで温まってね」

というシチュエーションです。

写真の狙いを説明し、立っていただくと、スッと寄り添う姿になれる。
そして満面の笑み、なかなかこんな風になれるご夫婦も少ないものです。
本当に素敵なご夫婦ですね。

誰かを連れていくと、次にはファンとなって、また誰かを連れて仲間が行き、いつ
のまにか常連になっているというお店です。

もちろん、お土産は自然酵母のパン、ぐっと重くて噛むたびに香りと味を楽しめる
げんらくのパンは翌朝の楽しみです。

撮影を終えると、どっと車がやってきました。「じゃあ、また、今日はありがとう！」
と別れを告げると、外まで出て見送ってくれた。

二人並んで手を振ってくれたあの姿、やっぱり依頼の仲良き夫婦の喫茶店写真
は、げんらくさんがベストでしたね。

遅く起きた朝、げんらくさんのパンをかたわらに、この記事を書いています。

昨日はありがとう。ごちそうさま。