こころ実る宵灯り

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こころ実る宵灯り

暑い暑いと言っている間にも着実に季節は進み、緑の葉陰には秋の実りが緑の実を
付け出しています。

色(っぽい話でもあり、でもなし)の師匠”大黒屋”さんから、人は1~7月はシルバー
の色、8月からはゴールドの色をモノに感ずるのだと教えていただいた。

含蓄深い話で、なるほどと思うようになった。また感ずる心が養われる。
友は持つものであり、先人の教えはうれしいものであります。

本日も訪ねられないからまたも、汗をふきながら森蛍の話でスッと涼んでみたい。

祭りの軒提灯がズラリと飾られ、祭り花が挿された町内が賑わうのが夏祭り、こちら
は大いに華やぐ。

森蛍は軒下、玄関先に置かれる行灯(あんどん)である。
宵の森町の路地を行けば、軒が低く曲がりくねった道は古い町の成り立ちを思う。
その町を大切に、今も住まう人たちの心が見えてくる。

そこにポツン、ポツンと森蛍が灯れば我々外の者は灯りに誘われてそぞろ歩きたく
なる。とても心静かな宵の散歩である。

下駄を持たない私が、森蛍の拠点である森のがぁんこ屋さんの並びにある”はき
もの屋”さんのウインドウを覗き込んだのはそんな散策の途中だった。

カランコロンと下駄の音をさせてあの路地を行きたいと思うのだ。

鬼灯(ほおずき)のように、紅く灯る森蛍は季節を先取りしたゴールドの世界である。
森町までの道で見てきた一面の田んぼの実りである。

祭りの提灯は華やぐ分、祭りの後のさみしさがやってくるが、7月10日から8月15
日まで連日灯る森蛍は日に日にその数を増し、かたる人を増やし、こういう語り手
も引き寄せる。

もう8月がやって来る・・6、7、8月と数えれば夏の終り、晩夏でもあるのだ。

私たちは森蛍に、黄金色(ゴールド)の実りを見る。

夏に多くの人を宵の時間に引き寄せ、多くを語った人たちが得る実りは多い。

今日も森蛍が多く灯ることを期待している。

森の蛍は人と心を集めている。ほーほー、ほたるに来いと呼んでいる。


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とかしたミルク(2011-01-29 13:22)

シアワセニナ~ル
シアワセニナ~ル(2011-01-17 17:09)


 
この記事へのコメント
イチローさん、ゴールドの光が届来ましたね。
実りと光の関係が理解できれば、後は素直に感じるのみ。
素直な心が全て。
感動、感激は、心が素直な時。
鳥肌が立つ、感性は毛穴から入るとも言われています。
素直な心が有るからこそ、繊細な光を感じる事が出来たのでしょう。
素直で謙虚でなければ理解は難しい話です。
Posted by 大黒屋 at 2007年07月29日 19:19
二俣の街中でもやってみたいなぁ~
なんて気持ちになりますね。
風情があって、情緒があっていいですね、森蛍って。
二俣って、昔は壬生(みぶ)って言ってたってきたことがあります。
二番煎じですが、壬生蛍、壬生の灯ってのいいかも・・・
Posted by コメミツ at 2007年07月29日 19:20
はじめまして。
足跡からブログ見せていただきました。
森の蛍、以前新聞に載ったときから、どんな具合になるか
興味ありました。森の花屋さんのブログからも、蛍の情報みてました。
こちらにも、木を使ったお店の看板を、ボランティアで作ってくれている人が居て、すこしずつふえてます。夢街道のイベントにはもう少し増えたらいいなーとおもいますが。その町なりのものを考えるのは大変ですがやりがいもありますね。
Posted by けいこさん at 2007年07月29日 21:56
大黒屋さん、コメントありがとう。
ものを見たらひたすらに素直になり感じようとしています。
確かに毛穴からからかもしれません。心静かに感じております。
Posted by イチロー at 2007年07月29日 23:21
コメミツさん、コメントありがとう。
天竜の壬生蛍、これも歴史を感ずる灯りになりそうです。
伝統と歴史の街、隣どおしでつくる町、天竜から森へお話してみたらいかがでしょう。きっとよい結果が出ますよ。
Posted by イチロー at 2007年07月29日 23:23
けいこさん、コメントありがとう。
おっしゃるとおり、町の文化は人にありだと感じます。
ゆっくりとそして長く続ける中に生まれるものを見つけていきたい
ですね。僕は森蛍のあの情感が大好きです。
Posted by イチロー at 2007年07月29日 23:25
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