玄氣から元気

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玄氣から元気

朝に続き、米屋の米を味わいに行った食いしん坊の話は続く。

「鮎の解禁日に釣った若鮎の味ですよ」と、”天竜から世界を目指すお米屋さん”こと
川島米穀のコメミツさんは言う。

新米を表す言葉として彼が選んだ比喩はわかりやすい。
モグモグと新米をいただきながら、うんうんと頷いたのは、新鮮なキュウリの香りと言
われる鮎の香がしたから。

ますます、キュウリ魚の想像で新米はおいしくいただける。

さて、次は12時間前に炊いたという川島米穀の主力開発商品の玄米”玄氣”であり
ます。残りは一杯、それを分け合っていただく。

玄氣は商標でありますが、米のプロ”玄人”が”氣”を作ったからというネーミングで
もちろん、意味は「元気」である。

うまいこと表現するコメミツさんの表現を借りれば「元気を分け合う」のであります。

いただきながら、彼は「元気を届ける」だの「元気を広げる」だのとうまい表現をする。
なかなかのアイデアマンであり、かつ考えつくされたネーミングに舌をまくのだ。

さて、炊飯後保温となり12時間経ったお米を想像すれば、ちょいといただけない、
さらに玄米である。
先日少しいただいたからじつは安心しているのだが、はたしてという気分。

茶わんに半杯の玄氣は、玄米の皮を川島米穀独自のプラントで薄い皮だけを残し
ながら、米を削ることなく全ての栄養と香りを封じ込めた玄米であります。

もっと詳しく話しを聞いたのだが、それはまた後述として、まずは香ばしい香りが
玄米を感じさせる。
写真でおわかりのように、玉子をまぶしたような「混ぜ飯風」でなかなかそそります。

この香り飯は驚くほどに白米と食感が同じで、ワシワシっといただける。
あの玄米のワシボソボソ・・・という異物感がないのは、製法に調湿を加えているか
らだそうで、いつまでもみずみずしい。

この香り感が玄氣の魅力で、白米とはまた別の美味しい食べ方があるのです。

「これいけますよ」とコメミツさんとお母さんが出してくれたのは、”カツオニンニク”と
”キムチニンニク”と”ウメカツオ””、どうやら玄氣は香ばしい系があう。

香りにカツオ系の香りがうまく絡むと、さらに香りに深みが加わる感じがするのだ。

「元気になるでしょう」とニコニコとコメミツさんとお母さんが笑う。

「んまいなあ・・・」、「これで元気な仲間ですね」と追い討ちをかけて考えていたという
キャッチフレーズを連発される二人に、ますます元気が出る。

米屋の米はもちろん美味い、僕も一つと「元気印」だぞ!とシャレる。

「わははは」と三人で笑った。

米は元気を込め(米)てくれる。天竜の夜は更けてゆく。

お父様を亡くしてからお母さん、叔母さん、妹さんと助け合って四代目となる米屋を
営むコメミツさんの夢をたくさん聞いてきた。

しばしお手伝いするのである。

ご飯好きが米屋の手伝いをする。本当にこれは食うに困らないゾ^^


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