2007年08月15日01:13
くららくらら、くらくらら
夜になっても夏の熱さはくらくらしそうに空気を熱したまま、夜空には華やかだけれど
夏の終りを告げるイベントでもある花火が炸裂しています。
楽しみで楽しみで、女の子たちは浴衣を着せてもらい、帯にうちわをはさんで歩き、
僕らは暗がりで遊べるのがうれしくて、たむろして祭りを満喫している。
祭りが最高潮に達するのはお宮の空いっぱいにあがる花火の光。
光と共に天から心臓を直撃する爆風のように強い音圧を受けている時。
全員が首が痛くなるほど天を仰ぎ、僕らが好きな暗がりまでも全て明るく照らしてしま
うのも忘れて口をあけて天を眺めた。
この最高潮がいつまでも続くようにと願い、またこの花火が終われば、暗がりは何にも
ドキドキしないただの真っ暗闇に戻ってしまうことを知っていたのです。
祭りが終わればもう夏休みは急ぎ足でおしまいまで進んでしまう。
花火がバン!と炸裂しました。
オレンジ色の閃光は見る人全てを一瞬だけオレンジに変えて消えていきました。
暑い暑い、うちわをバタバタさせる人が多いのも、真夏の夜の夢、花火が終わるまでの
賑わいなのです。
花火の光が夏の熱さを加速させる。
ようく花火を観察してみたら、ほら、「くらくらくらくら」と文字が浮かんでおりました。
僕らは暗がりでそれを見ていた。
花火はパンパンバーンとではなく、夏に「くらくらくらくら」と言っていたのでありました。
夏のくらくら≫
カテゴリー │デキゴト路地
くららくらら、くらくらら
夜になっても夏の熱さはくらくらしそうに空気を熱したまま、夜空には華やかだけれど
夏の終りを告げるイベントでもある花火が炸裂しています。
楽しみで楽しみで、女の子たちは浴衣を着せてもらい、帯にうちわをはさんで歩き、
僕らは暗がりで遊べるのがうれしくて、たむろして祭りを満喫している。
祭りが最高潮に達するのはお宮の空いっぱいにあがる花火の光。
光と共に天から心臓を直撃する爆風のように強い音圧を受けている時。
全員が首が痛くなるほど天を仰ぎ、僕らが好きな暗がりまでも全て明るく照らしてしま
うのも忘れて口をあけて天を眺めた。
この最高潮がいつまでも続くようにと願い、またこの花火が終われば、暗がりは何にも
ドキドキしないただの真っ暗闇に戻ってしまうことを知っていたのです。
祭りが終わればもう夏休みは急ぎ足でおしまいまで進んでしまう。
花火がバン!と炸裂しました。
オレンジ色の閃光は見る人全てを一瞬だけオレンジに変えて消えていきました。
暑い暑い、うちわをバタバタさせる人が多いのも、真夏の夜の夢、花火が終わるまでの
賑わいなのです。
花火の光が夏の熱さを加速させる。
ようく花火を観察してみたら、ほら、「くらくらくらくら」と文字が浮かんでおりました。
僕らは暗がりでそれを見ていた。
花火はパンパンバーンとではなく、夏に「くらくらくらくら」と言っていたのでありました。