黄金に光る

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黄金に光る

しばらく前、「今度お米を撮りに行くんです」と”帯と着物の大黒屋”さんに相談すると、
一つの教えをいただいた。

お米の穂を二本いただき、それを結わえて使ってみなさいと言う。

お米の穂二本は父と母を表し、実りは子と見立てる。二本を結わくことはめでたい
表現となる、そんな意味を教えていただいた。(上手に伝えられませんが)

「やってごらんよ」

というわけで収穫を前にした田んぼでの撮影で一つ作ってみました。

農業家に許可をいただき、大切な稲穂を二本抜いていただきました。
感謝しつつ、金色のタイで結わえてみました。

収穫前の田んぼでは、稲穂が一番の主人となります。農業家の方はその世話係、
我々のような撮影に来たようなものは、ズッシリと重くなり頭を垂れる稲穂よりさら
に低く低く頭を垂れ、稲を尊敬して望まねばなりません。

1枚だけ女性の手をお借りして写真を撮っておきました。

神々しい稲が二本、用意したタイは少し金色すぎて少し品がありませんでした。

でも自然に稲穂を持てば謙虚な気持ちになる。育てた方が見ている前でお米に礼
を尽くすのは当然の気持ちです。

撮影の為に数本の稲を葉をつけたままいただけませんかと図々しくお願いした。

それではと、根からひと束を引き抜いて渡していただいた。

収穫直前の一束である。貴重すぎるご厚意に何度もお礼を言わせていただいた。

米の撮影は、緊張する。収穫の喜びは「米」の字の通り、一年八十八回の手間を
かけた農家のものであります。

しっかり写真を撮らせていただき、使わせていただこうと思います。

ありがとうございました。


タグ :大黒屋

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この記事へのコメント
コメントいたします。
シルバーの光と、ゴールドの光への感謝の写真ですね。
         「ゴールドの光の中での命の結晶」

           そして、優しく手を合わせる。

           手の温かみが、光の温かみ。
Posted by 大黒屋 at 2007年09月09日 08:53
大黒屋さん、コメントありがとう。
そう伝えればいいのですね。なかなか難しくて
自分の言葉になりません。ありがとうございます。
Posted by イチローイチロー at 2007年09月09日 10:17
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    コメント(2)