イチロー的こころ（旧版）

小さい車が好きなくせに、フロントウインドウいっぱいに自分の必要以上に大きな体
がいっぱいに映るのはイヤダ。なんて思っている。

ルパンカーでおなじみフィアットの子ネズミ、フィアット５００（チンクエント）がリニュー
アル発売の話題が続く。

今日は黒ネズミ、こちらもヒゲをピンとさせてえっへんと威張るネズミ顔をして誘惑し
てくれる。

これは前回同様carviewのインプレから写真をちょいと拝借している。

今日は２ドアについて考えてみる。多分に説得工作なのだ。問題を見つけそれを認
める。妥協ではなく、包容力の問題であります。

チンクエントを手にいれたら、もちろん仕事にもプライベートにも使う。
仕事は一人仕事、一番大きな荷物でもカメラバッグ一式程度なら積み込むにまるで
問題がない。

よしよし。次はドアだ。こちら２ドアである。
４ドアは便利であるが、大いに同乗者がいる場合であり、お迎えに伺うような使用向
きの時に便利であろうと想像する。

そんな時はあるか？ないとは言えないが、エライ人を乗せることもない、一応後席は
あるから友人なら乗せてあげる分には文句はいわせない。

ならば２ドアいいじゃないか。

２ドアはドアが大きめにできていて、巨大な体が乗り込むのには都合がいい。
さらに窓をあけ、ひじでも出そうという場合にＢピラーが後ろにあるというのは気分が
いい。いいぞ２ドア！優勢である。

実際、大きな車に乗るとエラくなった気分はするが、取り回しが面倒である。
セコセコ走り、テキパキ仕事をして、次の仕事までソワソワして、仕事の仕上がりに
ドキドキしてなんて性格には、こういうハキハキカーがよい。

フカッとした大ぶりのシートに深く納まり、大排気量のエンジンに火を入れ、高速道路
を都市間移動しながらビジネスをこなす、などというタイプではないのだ。

１．２リッターから１．４リッターまでしかないというのもよい。
パワー争い、スピード自慢の対象外であり、チンクはチンクのコマネズミ走りで充分で
ある。

前席から後席に乗り込むこういった車には、ワンタッチで背もたれを前に倒す機能が
ついている。

カメラ一式をかつぎ、ドアをあけ、シートの上部にあるレバーをひけば、席は前に倒れ、
一式を後ろのシートに放りこむ。

大体コンビニ程度ではドアロックはしないという不精者、ながら４ドアの後席にカメラ
を置いておけばやはり少し気になったりするのだが、これならどうだ。
ドアをあけて、席をたおし、窮屈な空間からバッグを取り出してカメラを奪う。

そんな手間をかける泥棒さんもいまい。
小心者の不精者はそう考えるのである。

小さい車をキビキビッと走らせて現場に向かえば高感度大である。
汗けっこう、ジーンズ当然、ノーネクタイＯＫ、ヒゲはそっていこう。

気取りがないことは、定食屋から松屋すき屋まで乗り入れ充分である。

余計なお世話だが、パチンコ屋の高級メルセデスはいただけないのだ。

「やあ、元気かな」から「よっ！元気！」とテンションも若干あがるのではないか。

働きもののお兄さん（実際はおじさん）は行くの図が見える。

だいぶん、説得が成功している。

などと言いながら買えるならばよいお兄さんなのだが、買える日を待って今熟考して
おくのだ。

黒のヒゲネズミ、白のヒゲネズミ、最近またアゴヒゲオヤジとなった自分はチンクエ
ントの写真とヒゲのにらめっこをしているのである。

はい、アップップ！