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カテゴリー │友達100人できるかな

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コンビニでこの雑誌を見つけると”シングルモルト”の文字。
パラパラとめくり、「!」と思い、早速兄貴分のところへ電話をする。

「ワレ、コンビニニオイテシングルモルトホンをハッケンス、ホウコクオワリ」

共に濃い酒でなければきかなくなった酒飲みが行き着くところはシングルモルト
のウィスキー。

ときおり深夜のスカイプ話で、ゾクゾクとする美酒の話を聞き、ラグビーシーズン
まっただ中に京都山崎のサントリー蒸留所に行きませんか?
などと誘いをいただく。

濃い酒、火の酒は男の腑を暖めるだけでなく、時にポッと火をつけ、まだ何かが
できるのではないかなどと考えるオイルとなる。

酒を語れるほど知らず、ただ我が体は火の酒を好む。

こんな話は男同士でするのだそうだ。それがシングルモルト流だという。

真冬のラグビー場は靴の中に氷を仕込んだ冷たさである。
ジーンズの尻ポケットに、小さなウイスキーボトルを仕込んで行く。

カメラは椅子に座り、陽の射さないゴール裏に陣取り、ただファインダーを覗き、
プレイを追い、連続シャッターを切り、撮れた、目の前だった、おしい、陰になった
とプレス諸君と話すのみ。

そんな時に、キャップをカラカラッツとあけ、クイッと火の酒を喉と腹に流し込む。

「ウッ・・・ヤロウ、ニャロメ」とプレスのカメラたちが言う。
彼らは社の腕章をつけた「お仕事組」である。

我はファンサイトのヘタレカメラである。「自由度が違うのさ」などと少し勝ち誇る。

なんといっても周りは10歳は若いからね。暖まらせていただくのだ。

「クイッ、フッツハー」、冷たい風の中、こいつが相当匂うらしい。

残念ながら兄貴分のところのように、シングルモルトはない、スコッチが少々
※スコッチと書かないところがへそまがり。

シングルモルトの旅は12月にチャーターバスを出すそうだ。つまりは火酒を飲
みながらの旅程となる、これを火の車と言う。

腹を暖め、とろりとした顔になって山崎を目指したい。つまみは厳選した缶詰が
お洒落なのだそうだ。オイルサーディン買って油を切っておきましょうか

師走の一々、ただでさえ忙しいのに男は渦中に栗を拾う。

そろそろ子供にかえって我侭をいうのだ。これもダ・カーポなり。
ほら、小瓶があいてしまった。


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