イチロー的こころ（旧版）

思い立ち、プロに聞いてみようというわけで、横須賀まで”あんもう屋けんちゃん”を
訪ねてまいりました。

”あんもう”とは遠州の言葉で”お餅”のこと、あんもう屋けんちゃんとは、お餅屋さん
であります。

しっかりと運営されたホームページをお持ち（お餅）ですからご覧いただければ、けん
ちゃんのキチンとした仕事ぶりがわかる。
お餅好きですから、大変に楽しみにして伺いました。

横須賀とは大須賀の町の一部と言えばよいでしょうか、袋井からの現在の街道は
新しいもので、その北に平行して旧い街道の町が残っております。

その一軒が”あんもう屋”さんこと松葉米穀店であります。

横須賀は旧い町、松葉さんも間口が狭く、奥にはどこまでも広いという昔からのお店
でお米屋さんとして四代続目、家は８代まで遡ることができるそうであります。

お米屋さんとしてだけでなく、お餅に特化し、フワフワなつきたて餅を広く遠州地域に
販売しているお店であります。

さて、けんちゃん、お米とお餅に対して大層研究深い方で、お餅のお話していただき
ますと原料のこだわり、つきたてのこだわりと書ききれない。

投げ餅のやわらかさ、おいしさを追求されていますから、つきたてに拘るから近隣の
しっかりお話ができる人によい品を届けたいという信念をお持ちであります。

それだけお餅はデリケートなもので、中までふっくらとしていなければ松葉のお餅と
して認めないという気概があります。

頼むほうとしても、松葉指名でいただかなくてはとお餅に自信をもっていらっしゃいます。



餅投げに興味があって、投げ餅のお話をしましたところ、この風習は遠州地区だけの
ものではなく全国にあり、遠く北海道などでも盛大に行われているところがるそうです。

普通の家ならば２俵３俵というところですが、今でも豪儀な家では１０俵もの餅を蒔く
ところがあるそうです。

ううむ、餅広い好き男の血が騒ぎます。

お米屋さんの仕事は仕入れてから仕事が多いもの、選別機が動いておりましたので
見せていただきました。

玄米を一粒単位で選別するこの機械は、緑色のお米、カメムシなどで黒変したお米
などをしっかりと選別してくれる機会です。

これで選別したよい玄米から加工の一歩がはじまるのです。

食べるものに妥協のない姿勢、お餅の原料まで厳選し、機会でふるいにかけ、美味
しい餅、投げ餅をその日のフワフワのつきたてで届けようという松葉さん。

プロの仕事の心意気を見せていただきました。

ご縁でございますので、みなさまも投げ餅の御用がありましたら松葉さんに納得のいく
までお話してお願いすれば、よいお餅をお届けいただけると思います。

横須賀は旧い町、走りぬける間に、造り酒屋、豆腐屋さんなどが軒を並べています。
旧い町に生きる人たちが、自らの手でイベントを起し、町を盛り上げているのですと聞き
ました。

遠州横須賀ちっちゃな文化展が、今月２６日～２８日まで開催されるそうです。

美術工芸展、そば打ち道場、三社祭礼囃子公演やミュージカルまで、さまざまな企画
が町内の皆様だけの運営企画で実現されているそうです。

どうぞ、こちらもご参加ください。
たくさん、パンフレットを預かってまいりました。ご入用でしたらお分けいたします。

あんもう屋けんちゃん、餅話、楽しくお聴きできました。ありがとうございました。