上洛のラッパ

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上洛のラッパ

「上洛せよ」

光を司る大黒屋さんが采配を振るい、下知に従い一番槍だと参集したのは、洒脱な江戸っ子
ぶりのぶん屋さん、何もないところにモノをつくりあげるバンフさん、そして語りのイチローであ
ります。

「先斗町(ぽんとちょう)でラッパを鳴らせ」に、頷き、遠州浜松の山下町に時ならぬラッパが
響く。

先月23日の会合ならぬ邂逅した4人が集まるのは2週間ぶり、鍋をやろうじゃないかと囲め
ば、鍋の具のようにフツフツと心をたぎらせる男たちが激論を戦わす。

長いものでもわずか1年、短いものは数ヶ月の間に知り合った男たちは互いに同じ匂いを感じ
学び、影響し合い、接点を深めた。

澤田屋ならぬぶん屋の奥座敷で会合し、語りかつ飲み、食いながら飲み込み、食らいつき、
互いの栄養として存在することに気づく。

その結論が上洛なのであります。

大黒屋さんの振る小槌は論議を次々と繰り出し、ぶん屋さんの旗印の瓢箪からは、以外なる
策が転がりだし、おもしろやと4人が楽しむ。

男たちは夜っぴいて論じてもつきない話に興じたのでありました。

もちろん、龍にもなって天を目指そうという男たちのかたわらには、おりょうさんならぬ、あき姐
さんが居た。

「上洛しよう」と大黒屋さんが言う、「本物ならば京でも通ずる」と言う。

時(土岐は今)、アクの強い4人の会を”際物会(きわもの)”と名づけながら、化け物に似ては
いけない、殿にちなんで、大黒会としようなどと男たちは飲んだ顔をますます元気にさせて論じ
あった。

記録である、語るべし、残すべしと「ゆらり」と酔った頭でこれを書く。

男たちは夢を持って生きる心を持った動物である。男の子は語ることで自分を抜き差しならぬ
前へ押し出す力とする。

楽しい酒は決意の酒であり、走れば終わりのない悲しい酒でもある。

そんなところを男たちは生きていくのだ。

「ふらり」としている。ただし上洛の話はしかと書き留めておく、しっかりと生き、仲間がいるなら
ば、決して小槌の力でもなく、瓢箪から出す駒の力でもなく、男たちは前へ前へと進む。

大きな暗示をかけ、互いに次を期待して散会となった。

「上洛」、遠州から京を狙う、志士たちのような心を持って、この記録としておくのだ。


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この記事へのコメント
そんなたいそうな話だったかな~
酔っ払いが集まって騒いだだけじゃん。
とはいえ、ガキに戻れる時間だったね、
いや、愉快愉快。
Posted by at 2007年11月08日 08:21
ぽさん、昨晩はありがとうございます。
騒ぎましたね。なんでも話せるグループは飲んだ後も
心が躍りました。そんな時に檄文になってしまうのですよ。
Posted by イチローイチロー at 2007年11月08日 11:08
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    コメント(2)