2007年11月09日11:27
「さてはメシが食いてぇな」
お察しのとおりと頭を下げると「俺が研いだんだ」と”ぶん屋”のぽさんが手づから
よそってくれた飯がトンと出る。
「言うと思ったんだ」、してやったり顔のぽさんは、のっけメシの仲間である。
鍋を囲み、しばらくはアテにして飲んでいるが、ひょいと足りないという顔をすれば
即座に見破られてしまった。
しっかりと、仕込んである。これも亭主のもてなしの心であります。
「食わせたいと思ってな」と大黒屋さんが京都から取り寄せていただいたという
”小松こんぶ”をあけてちょいと舐めると、もうたまらない。
さきほどから辛うまの鍋で胃を起こし、酒で活性をつけたところに”リセット”がかか
り、「昆布をわすれちゃだめどすえ」と京の深さをひとつまみで表そうというものが
まっさらな舌に変えた。
北から大阪を経由して届く昆布に織り込んだものをおわかりか、と昆布が言い。
わからないが、うまいうまいといってはぐりはぐりと食う。
亭主が研いで炊き上がりにほくそえんだご飯に、会の為に取り寄せられたこの逸
品という取り合わせに感謝するのだ。
小さな瓶に詰まった一片一片が味をくるませて、どうや?と聞いてくる。
ただ「ありがたい」といただく。
ぶん屋さんが頷き、大黒屋さんが微笑み、バンフさんは酒のアテにとまたつまむ。
有無を言わせぬという文化がある。
「うむうむ」と言いながらこれをいただいた。
当分、食卓の最上となる。
のっけではあるが、「のせ飯」と品よく言うことにする。
コンブのっけメシ≫
カテゴリー │メシメシ探検隊
「さてはメシが食いてぇな」
お察しのとおりと頭を下げると「俺が研いだんだ」と”ぶん屋”のぽさんが手づから
よそってくれた飯がトンと出る。
「言うと思ったんだ」、してやったり顔のぽさんは、のっけメシの仲間である。
鍋を囲み、しばらくはアテにして飲んでいるが、ひょいと足りないという顔をすれば
即座に見破られてしまった。
しっかりと、仕込んである。これも亭主のもてなしの心であります。
「食わせたいと思ってな」と大黒屋さんが京都から取り寄せていただいたという
”小松こんぶ”をあけてちょいと舐めると、もうたまらない。
さきほどから辛うまの鍋で胃を起こし、酒で活性をつけたところに”リセット”がかか
り、「昆布をわすれちゃだめどすえ」と京の深さをひとつまみで表そうというものが
まっさらな舌に変えた。
北から大阪を経由して届く昆布に織り込んだものをおわかりか、と昆布が言い。
わからないが、うまいうまいといってはぐりはぐりと食う。
亭主が研いで炊き上がりにほくそえんだご飯に、会の為に取り寄せられたこの逸
品という取り合わせに感謝するのだ。
小さな瓶に詰まった一片一片が味をくるませて、どうや?と聞いてくる。
ただ「ありがたい」といただく。
ぶん屋さんが頷き、大黒屋さんが微笑み、バンフさんは酒のアテにとまたつまむ。
有無を言わせぬという文化がある。
「うむうむ」と言いながらこれをいただいた。
当分、食卓の最上となる。
のっけではあるが、「のせ飯」と品よく言うことにする。
この記事へのコメント
コメントいたします。
味に品がある昆布を友人に食べて頂きたくて持参いたしました。
心に品のある、男達に食べていただきたくて。
「心の品(ひん)大切です」
皆さんお持ちですよ。
味に品がある昆布を友人に食べて頂きたくて持参いたしました。
心に品のある、男達に食べていただきたくて。
「心の品(ひん)大切です」
皆さんお持ちですよ。
Posted by 大黒屋 at 2007年11月09日 15:31
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
心でいただきます。舌と鼻は心のセンサー、胃までがよろコブ
うれしさです。ごちそうさまでした。
心でいただきます。舌と鼻は心のセンサー、胃までがよろコブ
うれしさです。ごちそうさまでした。
Posted by イチロー at 2007年11月10日 09:22