赤い花の道

カテゴリー │花ばなしい

赤い花の道

ここは花の道、冬のわずかの光が射した、今年最後の花の道。

通る人が笑顔になるようにと、いつも絶やさぬ花の道

一本お分けしましょうか それともあなたが望むなら、大きな花束あげましょうか

花をつくる人は、やさしい心で種を蒔き、やわらかな土をかぶせて水をやり
小さな芽の一つにも、気持ちをこめて微笑むような、花を愛する人なのです。

風が吹けば支えをつくり、倒れないでと束にして、雨も風も収まれと花の命の
終わるまで、毎日世話のできる人

花があるのも今年は最後、寒さに向かって最後の花を大切に見せましょう。

最後の力で生み出した、種を大切に拾う人に、たくしましょう。

種をぽろりとこぼしたなら赤い花は美しく枯れてゆく。

種はてのひらいっぱいに、来年をたくします。

またこの柔らかな土に蒔かれる日まで、少しの間眠るのです。

暖かいてのひらで眠るのです。


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この記事へのコメント
コメントいたします。
花の道、そして光の道。
「そして、人の道」
Posted by 大黒屋 at 2007年12月12日 09:35
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
花は人が誰かのために育てるもの、ありがたく見せていただきました。
Posted by イチローイチロー at 2007年12月13日 01:46
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    コメント(2)