冬の鬼灯

カテゴリー │花ばなしい

冬の鬼灯

浜松の郊外、有玉に夏から通った畑があります。

夏に緑と朱を楽しませてくれた鬼灯のひと群れがありましたが、勢いのある濃い
茂みにのみ込まれて、下草のように隠れておりました。

深い秋も枯れた蔓や葉の下に確かに鬼灯の姿がありました。

そして冬、冴えた空気の中で、畑を守る人が刈った蔓や作物の枯れ枝の下から
冬の鬼灯が顔を出しています。

冬になっても美しい色を保ち、ふっくらとかわいい鬼灯はそのままにされました。
寒い石垣で朝日を浴びて冬鬼灯を見せてくれているのです。

夏の緑の中でみずみずしく燃える鬼灯は若さそのものでした。
秋を越えた冬の鬼灯は、季節を越えてきた力を感じさせてくれました。

まだまだできるさ、まだ燃えているよ。

そろそろ50代が見えてきた。冬の鬼灯を見ていた朝でした。


同じカテゴリー(花ばなしい)の記事
紫陽花ひとり
紫陽花ひとり(2011-03-15 16:20)

ふきのとうの事情
ふきのとうの事情(2011-02-17 11:18)


 
この記事へのコメント
コメントいたします。
生きた証し、夏の頃の自分を思い出させてくれる。
貴重な映像と、繊細な心に感動いたしました。
光が導いてくれたのでしょう。
Posted by 大黒屋 at 2007年12月12日 12:39
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
この畑で半年楽しんでいます。あの団扇をもらって行った田んぼの隣にあるのです。大切な光を教えてくれた畑です。
Posted by イチローイチロー at 2007年12月13日 01:48
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
冬の鬼灯
    コメント(2)