イチロー的こころ（旧版）

時々友人から「フネフネしてきましたよ」と連絡が入るのは、浜名湖から海を渡る
船の上なのか、もしくはこのスペース船なのかはさだかではないのだけれど、
魅力あるその「フネフネ」に心が揺れる。

彼は船に乗り、またシトロエンに乗るフネフネ乗りである。

新型では手がでないから、古いのでどうだとオークションサイトでフネを見つけて
眺めている。
その写真のフネはコンテナの前にいる。
ならば埠頭に停泊するフネなのである。

昔、この車を見ると言いようのない吐き気がした。
後輪のカバーが異様に思えてこんな絵は子供でも書かないぞと嫌った。

それが今はフネ乗りに憧れているのは不思議なことなのだが、あの言いようの
ない吐き気はじつは船酔いではないかと考えている。

既にフネを感じていたのだ。

新型のフネの後席に座り外を見回すと、いかにゲストを優しくつつむフネなのか
を実感した。
シトロエンのキャビンはゲストを迎える為にあるのだ。

「後席に座ると皇族の車のように手をふりたくなりますよ」そんな事を言って笑わ
せたのだが、じつは手をふるのも当然、これはフネなのだ。

フネが出るならば手を振る、これもセオリーなのだから。

シートがよいと聞き、高速をフネフネして走るのだと言う。

フネ乗りとは憧れていればよいのかもしれない。

フネは漂う。そんな心を楽しめばよいのだ。

さて・・寝るとしますか、さきほどから眠気でキーが進まない、白河夜船なので
ある。

コックリコックリと櫓を漕いでいたのです。