エクルベージュ ecru beige

イチロー

2012年02月27日 09:27



生成りに出合ったのは、まだちょっと難しくなりたかった若者
の頃、店先に下った安いシャツでのことでした。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

エクルとは生なりのこと、インド麻のシャツは薄く、透けるほ
どの軽さで安く、青年たちにも買うことができました。
そして痩せた胸にジーンズと合わせては着て歩いたのです。

インド麻のシャツは袖口が広く、ちょっと芸術家風、何かに
なりたくて、何かに見られたい青年たちの街着にはぴったり
のシャツだったのです。

街のライブハウスの週末に出番を持っていたフォーク青年の
一人として週末用のインド麻のシャツを用意していたもので
した。

長い髪に薄く荒いシャツにジーンズ、ブーツにギターケース。
薄い胸にサングラス、そんな青春はまだどんな色にも染まら
ず。生なりの姿をしていたのです。

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