ニワトリは世界のどこにでもいて、身近であり、その卵や肉を私
たちは日常にいただいています。
世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。
じつは骨ぎらいは子供の頃のトラウマによる。
まだまだクリスマスに立派なケーキなど用意できなかった頃の
クリスマス、子供だった私たち兄弟は、母から憧れのローストチ
キン、鳥の腿肉をいただいた。
家で食べるご馳走に骨を持って肉かぶりつくと、調理の具合か
その肉からドロリと血が流れたのです。
それから骨つき肉がだめ、肉は食べられても骨がついていては
いけない。
骨に近いほど肉がうまいことは知っていても、かぶりついてしゃ
ぶるようなことができないのです。
手羽先は最も苦手なもの、骨から肉をしゃぶりとると考えただけ
でもだめなのです。
骨つき肉は苦手だけれど、生きている鳥は違います。
鶏舎に入ったり、一度だけ鶉(うずら)の鶉舎に入ると、養鶉家が
いいます。
「とても心が小さくて臆病です。急な行動は避けてください。それ
だけで驚いて死んでしまうことがあるのです」
なぜか一羽の鶉が鶉の入ったケージから逃げました。
その鶉はしばし逃げていましたが、そんな場合はそっとしておく
のだそうです。
追えば、急に捕まえればその小さな心臓は止まってしまう。
ほおっておけば、落ち着いて簡単につかまるのだそうです。
骨付肉に鶉の心臓、トラウマとは言いますがトリホネをひとつ持
っているのです。
だから誘われても焼肉屋さんにもKFCにも行かないよう。