ヒヤシンスブルー hyacinth blue

イチロー

2012年03月05日 10:25



母校が創立100周年を迎える、この年に手伝えと大同窓会へ
向けた活動に参加し広報をつとめているのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

「学級」の教室の窓際に水栽培のポットを並べ、その透明なポ
ッドの中に根が伸びるのを眺める冬、春となればふっくら静か
な球根は芽吹き、茎を伸ばして花をつけ、やがて窓辺に青き
大きな花を開く。

ヒヤシンスの栽培は学校の教室に春を呼ぶ風物詩のようなも
のでした。

ヒヤシンスは「風信子」とも書きます。
花はもうひとつの漢字名を持っていて、その字の並びを知って
は楽しくなるものでもあります。

ヒヤシンス、この水や早春の空気まで感じる名を「風信子」とも
書いてみる。これを風情といい、知った喜びに使ってもみたくな
る。小さな小説やエッセイにはぴったりの字の並びをしています。

最近は残念なくらいに「ひらがな」が使われます。
カタカナが多くなれば「ひらがな」も使いたくもなりますが、時に
子供っぽくもある。

漢字には想像する楽しみがありますが、カタカナをまるでひらが
なで書いてはそこに楽しむべき意味も消えてゆくのです。

ポッドの水にいっぱいに根を張ったヒヤシンス、この水の化身の
花は決して「ひやしんす」では表せないと思うのです。

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