種のつぼみ

カテゴリー │花ばなしい

種のつぼみ

「来年も咲こうね」とささやきあって種のつぼみが育っています。

大きな花をいくつもつけて咲いていた夏は終わりました。

今は種のつぼみがたっぷりの雨を吸ってふくらみ、また乾かしては
ころころした種が熟れさせているのです。

秋のはじまりにはまだ早いのです。

野原にはまだたくさんの緑が育っていて、まだまだ大切なつぼみを
開くわけにはいきません。

上から眺めて暖かい真っ黒な土が見える深い秋まで待つのです。

種のつぼみはもう水をもらうのをやめました。
そうすれば、深い秋にはつぼみの殻はパリパリになって自然に割れ
て開きますからね。

秋のつぼみ開花タイマーはコチコチと時を刻んでいます。

下草たちが葉を枯らせた頃に合わせて、パラパラと来年の子たちを
降らせるのです。

晴れてきましたね。 カラカラコチコチとタイマーがまた動きはじめま
した。

種は来年に向かってころんころんと育っているのです。


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