イチロー的こころ（旧版）

わが町遠州浜の凧揚会の20周年記念誌の編集もまもなく終わる。
１年間編集委員が集まっては手分けしてかかったこの作業は、過去をまとめ
ながら将来の為にあると信じている。

平成元年、翌年に初参加を迎える凧揚会設立準備会は、地元町民、小学校
中学校に凧印と法被図柄の公募をした。

見事最優秀賞となったのは、中学三年生が書いた図柄、斜めに傾いた「え」
というデザインは、「え」と「ん」を表し、一文字で「えん」とした優秀なデザイン
でした。

そのデザインをもとに、凧印がつくられ、法被ができあがりました。

そして20年後、記念誌のタイトルを「空へ」と決めた編集委員会は再度中学校
にお願いし、中学三年生が書いた「空へ」を採用としました。

20年を経ても子供のまつりである、凧こと浜松まつりを地元中学校、小学校と
共に楽しむわが町の記念誌にふさわしい方法がとれました。

「えん」を描いたかつての中学生は隣町にお住まいです。「空へ」を書いた中学
生はまつりに参加する元気な子です。

将来の遠州浜凧揚会の為に編集した記念誌は、二人の心にも残り、きっとま
た30年、40年、50年誌の編集時には町民にも思い出されるのでしょう。

えんを繋いで空へ挑戦する、凧揚げ会の編集余話のひとつでした。