イチロー的こころ（旧版）

「人のいる方にあげては駄目よ」、なんて注意されるまでもなく、打ち上げ花火
を人に向けてなどは打たない、そんなことは子供でもわかります。

落ち葉焚きは楽しいことですが、広くて安全な場所でしかできない。ましてや
まわりに匂いをまき散らすようなものを燃してもいけない、そんなことも子供だ
ってわかります。

最近は子供でもわかるようなことが、まかりとおり、人のいる方向に向かって
花火をあげる国があるのです。
燃してはいけないものを燃したら自分たちにも降りかかってくる。
そんなことは誰も望んではいないのです。

もし塀の向こうの隣の家で打ち上げ花火がはじまったらどうでしょう。
まさかうちに向かっていないだろうと思えば、自分の家に落ちないように隣
家に向けているとしたら、それは心を疑ってしまいますね。

お隣にも誰にも迷惑かけぬようと一所懸命働く人がいて、私たちと同じお父
さんやお母さんや子供たちが暮らしています。
ゴミを隣へ投げ込んだり、ましてや危ない花火などは向けたりはしないのです。

誰もが当たり前のルールの中にいて、道徳を守って生きているのです。
隣を愛せば、困った時に手助けも、災害に会った時には助け合ったりもでき
るのです。

「人のいる方に花火を向けちゃだめ」

そんなことは、どこの子供でも知っていることです。
それがわからないことは、悲しいことです。　人は一人では生きられず、家族
も地域の中で生きているのです。

私たちは楽しい焚き火をします。でもその煙の行方を確かめています。
もし美味しいお芋が入っていても、煙が塀を越えていくならば水をかけてやめ
る心を持っているのです。

花火は大人と一緒にやりましょう、焚き火には水を用意しておこうと思うのです。