イチロー的こころ（旧版）

ヤマハラグビー部の３番、山村亮選手が燃えています。

中学時代は相撲部、恵まれた体を見込まれて、千代の富士の九重部屋から
スカウトに来たというほどの逸材は、高校ラグビーの名門佐賀工業高校では
ラグビーに転向して頭角を現し、関東学院大学にすすみます。

関東学院大４年でキャプテンの年に、現在ヤマハの同僚大田尾竜彦選手が
率いる早稲田と決勝で対決し、優勝する。
その二人が、現在ヤマハで揃ってプレイするのは、同じ佐賀工業高校の同期
でもあったからなのです。

前節ワールド戦、前々節と２試合連続トライをとった山村亮選手。
スクラム第１列の３番は、スクラムの要、選手が言うように「スクラムで相手を
倒す」タイプであることから、今までトライをとりに来ることがありませんでした。

ところが、今年の山村選手は違います。
ゴール間際のスクラムや、モール（密集の中で立ってボールを奪いあうこと）
から、自らボールを持ち、果敢にゴールを狙う。

恵まれた体格とその突進力は、相手のバックスとは力の差は歴然、パワーを
生かしたトライを決めています。

ラグビーは１５人でボールを前に前に進め、トライをとりに行くスポーツ。
ヤマハの高速バックスが、独走で持ち込むトライも魅力ですが、ひたすらスク
ラムを押しながら、フィニッシュまで持ち込む力と勇気の山村選手のトライは
さらに魅力があります。

ジャパンにも大学時代から連続出場する山村選手は、今年トライゲッターと
しても注目されています。