願いの声届く

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願いの声届く

ジャパンラグビートップリーグ第6節、ヤマハが対戦するのは、3年連続の名古屋
瑞穂ラグビー場でのトヨタ戦、トヨタは前節一負をしているものの、強敵。

過去2年同会場でのトヨタ戦は、善戦はするもののトヨタに敗れたヤマハ、チーム
には苦手意識はないものの、関西リーグ時代からの宿敵であり、トップリーグ開幕
年、トヨタを破ってトップリーグに昇格したヤマハは、意地でも負けられない。

応援する仲間たちは、今期のヤマハをさらに強くするのは我々の応援の声だと信じ
喉を枯らすまで応援コールをしようと試合開場に集まる。

前半戦24-10と差をつけての後半、9分まではさらに点差を広げて34-10とした
ヤマハ、報道カメラ席でも、久々の大勝の予感に、気を緩めかける。

ところが風上となったトヨタの反撃は3トライ、3ゴールの猛攻で点差をつめ、34分
には34-31まで迫る。

誰もが悪夢の影が見えかけたとき、バックスタンドの応援席から声がいっせいにおこる。

「GOGO、ヤマハ、トライトライ、ジュビロ」

声は次第に広がり、バックスタンドの応援団の声が願いとともに一つになり、選手を押
す大声援になってくる。

今まで、負けの悪夢の影が見えると、誰もが試合を凝視し、自らも緊張して、萎縮
してきた。
それが、声を出すことで、悪夢の影を振り払いはじめた。

相手の猛攻撃はさらに緩まず、ヤマハもゴールライン前に展開するトヨタ
を選手全員が猛タックルがで防ぐ。

3点の攻防は、反則でのペナルティキックで同点とされる。

正々堂々、腰から下のタックルを決め、倒れてもすぐ起き上がり、タックルに復帰
する。

ラグビーは最もドラマ性があるゲームです。演出は、逆転トライを示している。
これを振り払うのは、選手の勇気と、勝つという信念をもった応援なのです。
両方が圧倒した時に、勝利の女神微笑む。

最も長く感じたロスタイム。

そして、ノーサイドのホイッスルが鳴りました。

選手も応援団も、一瞬の間のあと、爆発しました。

ラグビーはドラマチックなスポーツ、届かなかったトヨタの思い、信ずることを
疑わず、タックルと、声とで戦ったヤマハ。

試合が終わり握手しあう両チームの選手に、大きな拍手が送られました。


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