まつり終わる

カテゴリー │凧ばなし

まつり終わる

凧(まつり)が終わり久々に靴を履く今朝、前夜祭から4日間地下足袋を
履いていた足が、やわらかい皮に包まれる。
靴底があり、ふわり優しい歩きごこちとなる。毎年この感覚で仕事を再開
する。

凧場では糸先という凧を揚げつける仲間の中にいて空へ挑戦する初凧
といる。初家様に抱かれた初子さまの為に組員全員が一本の揚げ糸に
繋がっている。

まつり終わる

夜となれば初練りに向い、この写真のように伝馬町から鍛治町交差点
までの中央統一行動にも参加する。

ラッパと太鼓のリズムの繰り返しながら、南部21町の統一行動の出発
のあの大地を揺さぶるような音を聞けば、奮い立つ。

凧は町内に生まれた初子様を絶対的な中心として町内揃って祝う祭り
である。その中にそれぞれの楽しみがあり、喜びを共有する。
同じ凧印を持ち、そろいの法被を着る町のナショナリズムが、浜松で174
の町で発揮される。
そして時に連合して練っては、もっと大きな結びつきを知り、それが浜松
というさらに大きなシンボルにつながっている。

まつり終わる

町には首から上が真っ黒な凧男たちが、今日は仕事着で働いている。
顔を見合わせては、凧やっていたんだなと黒い顔を認め合っている。

まつりだから損得などなし、今年も組長の為に働ききった。そして体は
限界まで疲れて回復を待っている。
感動した。そして仲間を深めた。 いつも感動するところにいることを幸せ
に思っている。


同じカテゴリー(凧ばなし)の記事
南部会中央統一行動
南部会中央統一行動(2010-05-10 16:03)

凧場にて
凧場にて(2010-05-10 11:30)

連尺の子BOSS
連尺の子BOSS(2010-05-09 16:00)

ヨーイドン
ヨーイドン(2010-05-09 13:30)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
まつり終わる
    コメント(0)