藤煤竹ふじすすたけ

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藤煤竹ふじすすたけ

美しい茶畑の道を取引先の会社の若い女性を乗せて車を走らせた。

若い芽は目の前に広がり、また若い芽の女性は積極的に取材を
続けている。つられて多くの知りえたことを伝えてしゃべっている。

日本の伝統色のその色と名前から何が書けるかに挑戦しています。

「私の実家もこういう家だったんですよ」という彼女は兵庫県出身、
わらぶき屋根を改造してその形のままトタンをかぶせたような家が
茶畑沿いの道に見えている。

「もう今は建て替えたんですけどね」と彼女は言う。

囲炉裏や土間のおくどなどがあったのだろうか、古き家は昔その
ままに建っていて茶畑の中に馴染んでいる。
彼女の取材カメラがカシャカシャとその風景を切り取っている。

囲炉裏の煙をこもらせない高い天井がある田舎の家は日本の原風
景そのものだ。
そんな家を解体すれば竹と土と木材と紙から日本の家が出来てい
ることを再認識できる。

いぶされた竹は飴色となり、煤竹として民芸品などに使われる。
一番茶摘みの今頃は、藤もまた見ごろになっている。

初夏は茶摘みからやってくる。緑の茶の道を夏に向かって走って行く。


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