2011年03月17日09:32
桑と言えば「お蚕さん」を養う葉を繁らせると知っている。
その桑は初夏に美しく美味しい実をつけるのである。
日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。
いつもの公園はもう何年も定点観測をした樹木公園である。
毎日歩いている頃もあった、時々その季節の花を思い出して再
会をしようと向かったこともあった。
いつもの花があればうれしく、どんなに通っても気づかなかっ
た新しい気づきとの出会いもあったのです。
丸い大きな花壇の向こう側、実のなる木のゾーンの隅に蔓が巻
きついた木がありす。
散策路からはちょっと中に入りすぎて見過ごしてしまう奥の木
です。
ふと気づいたのは初夏のこと、そこに赤く黒く実っていた木い
ちごを見つけた。そしてその実を食べてみたのです。
桑の実は熟れると赤黒くなる。母からいつか聞いたように桑の
実ややまももの実は子供たちのおやつになっていた実なのです。
木いちごのような実は甘酸っぱい初夏の味がします。
誰もが楽しむ公園に実る実は決して一人のものではありません
からそっと一粒を含んだのです。
どんなことが起きようとも植物たちは私たちにその一生に似た
一年を見せてくれる。それを見ては私たちは自分たちの人生に
なぞらえているのです。
今年もきっと桑の実の頃がやってきます。
私たちは何も変わらず明日のために実を育てる植物に指針を見
つけたり勇気をもらったりもする。
今年は公園で何も変わらない平和な日を迎えることはできませ
んが、植物たちはそれでも何も変わらず生きることを教えてく
れるのです。
桑の実色くわのみいろ≫
カテゴリー │色字典
桑と言えば「お蚕さん」を養う葉を繁らせると知っている。
その桑は初夏に美しく美味しい実をつけるのである。
日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。
いつもの公園はもう何年も定点観測をした樹木公園である。
毎日歩いている頃もあった、時々その季節の花を思い出して再
会をしようと向かったこともあった。
いつもの花があればうれしく、どんなに通っても気づかなかっ
た新しい気づきとの出会いもあったのです。
丸い大きな花壇の向こう側、実のなる木のゾーンの隅に蔓が巻
きついた木がありす。
散策路からはちょっと中に入りすぎて見過ごしてしまう奥の木
です。
ふと気づいたのは初夏のこと、そこに赤く黒く実っていた木い
ちごを見つけた。そしてその実を食べてみたのです。
桑の実は熟れると赤黒くなる。母からいつか聞いたように桑の
実ややまももの実は子供たちのおやつになっていた実なのです。
木いちごのような実は甘酸っぱい初夏の味がします。
誰もが楽しむ公園に実る実は決して一人のものではありません
からそっと一粒を含んだのです。
どんなことが起きようとも植物たちは私たちにその一生に似た
一年を見せてくれる。それを見ては私たちは自分たちの人生に
なぞらえているのです。
今年もきっと桑の実の頃がやってきます。
私たちは何も変わらず明日のために実を育てる植物に指針を見
つけたり勇気をもらったりもする。
今年は公園で何も変わらない平和な日を迎えることはできませ
んが、植物たちはそれでも何も変わらず生きることを教えてく
れるのです。