白藍しらあい

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白藍しらあい

一つのことを成し遂げる時に過程の手法はさまざまにある。途中に分岐
する複数の道あらば、どれかに決定してその道を組織は行く。
その舵取りをするのがリーダーの仕事となる。

日本の伝統色のその色と名前から何が書けるかに挑戦しています。

まだ先週、藍白を書いたばかりなのに、今朝は白藍なのだという。
同じ漢字を用いた同系の色があり、名前が違うのであれば、これはどち
らかに決めず、どちらも尊重されて残されることになる。

これは作られた土地が違うのだと判断し、それを色辞典では別の色と
して今日の伝統色の一色としていると読んでいる。

昨日まではおなじみ、凧こと浜松まつりが開催されていた。
凧には糸目がつけられるのだが、この糸目の中心を決める時がなか
なか興味深い。

同じ凧からつける糸目なのに決めた中心にわずかの差が生まれる、
それぞれの経験から、ここだと主張するものが複数登場すればどちら
かに決めなくてはならない。

ただし凧は風に乗せるものであり、揚げる力量もあり、糸目の中心の
差はただちに判断されるものでもない。
いわば、どちらでもよいであり、それなりに揚げるのが凧を揚げる者
の力量でもある。

どちらの道でもよいのではなく、どちらかに決め、同じ糸に心を合わせ
て舞い上げるのが目的である。

同じように見えて違う名前を持つほど違いがあっても、どちらも大切に
してゆくことこそ、違う心と文化を持ちながら、一つ糸につながる心を
持つことができる。これも力量であり器である。


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