イチロー的こころ（旧版）

一番小さなボルボC30が海外で発表された。

そうWEBCGにあり、ふむふむと記事を読む。海外レベルでは小さいのだが、幅
1782×4252というから決して小さくもないボディに２．５リッター、２１７PSを積
む４シーターハッチバックという。

ホットハッチにしては大きいが、ボルボで最小、大きすぎる感があるボルボにあ
って購入予想対象者は独身者や子供のいないカップル、もしくは子育ての終わ
った人たちだと言う。

この子育ての終わった層を「エンプティー・ネスターズ」というと書いてある。
なるほど、空の巣ということですな。

カラス向けの車がC30ということだ。

スタイルはヨーロッパならではの３ドアハッチバックにフル４シーターだというか
らアウディA3がライバル、実質的には常には後席は使わないという車である。

この車の面白さは妙にも思えるほどのお尻の突き出しである。
最近のボルボ系のリアランプでボルボとわかるが、かなり横に張り出したお尻
がなかなか素敵である。

確か過去にもボルボはこの手のガラスハッチを設けた車を持っていた。

ボルボは日本で多量に売れた車で、代々のモデルが相当中古車市場にも溢れ
、手に入りやすい大きなワゴンとして人気がある。
むしろ最近の小さめになったワゴンではボルボらしからぬということで、大きめ
さんがやはり幅をきかせている。

この車、それより小さめとして新規需要層を開拓するのだと言う。

ボルボは安全性と堅牢さでブランドを作った。
あら、安心ねという口説き文句で日本のファミリーにも多く購入された車なのだ。

C30は小さめとは言いながらなかなか押し出しがよい。
さらに実質的な２シーターである。

これを選ぶカラス族は、以前にデカボルボワゴンに乗っていた層であろうか？
小さな堅牢、大きな安全性、そして２人乗り。

アウディの飾らないインテリジェンスに対して、小さな堅牢車。

団塊マネーをあてにしての導入は、ボルボまでに及ぶ。

団塊はますます選ぶ幅を持つことになるが、団塊の後輩世代の時にはさて
どうなるか。

エンプティ・ネスターズ候補として気になるのである。