音楽夜話 銀座の恋

カテゴリー │僕が選んだ好きな歌

音楽夜話 銀座の恋

一頃ほどではないものの、宴会とくればカラオケという時代がありました。

ある会社の宴会が温泉旅館で行われております。
バスで到着したのが4時半、ちょいと温泉につかりまして小腹も減り、揃い
の浴衣で勢ぞろいした会社の面々が座っております。

この猫足膳がずらりと並ぶ宴会場、これは会社の序列次第、まずは正面
には社長、常務、専務などというエライさんが並びます。

そして両側にコの字になって”エライ順”に並ぶというのが社会の秩序とい
うものでございました。

温泉の女将が現れて、「当館の女将でございます・・・」というお定まりの挨
拶が終りますと、社長が「おいキミ!」と声をかけて、幹事の営業部長が
乾杯の音頭をとる。 こういうのが日本の正しい温泉宴会というものでござ
いました。

そこに一番下座の角あたりに、カラオケのセットがございます。
営業部長から命ぜられた一番若い社員たちがセット係、マイク運び係、
歌を決めてくださいと”営業”係をつとめます。

ここでまずは芸達者な営業第二課長あたりが「まずはお耳よごしでござい
ますが」と歌を歌う。 ここまでがセオリーでございますね。

そして2曲目あたりで、少々脂ぎった営業部長補佐あたりがおいおいと
若い社員を呼びつけます。

「ギンコイな」、ヘイ!と聞くだけでは新人はつとまりません、補佐が好み
の新人のオンナノコに耳打ち、「次たのむよ」

ここでかかりますは、カラオケデュエットの大定番、”銀座の恋の物語

一段高い舞台に上って、”補佐”がオンナノコの腰に手をかけて歌います。

はい、これが日本の正しい会社におけるカラオケ法なのでありました。

 はい、新人でしたら、次は”二人の大阪”あたりを社長どうでしょうと聞
 きにまわるのが、出世のココロエだったりしたのでありました。

歌と座持ちがうまいオンナノコが会社では非常に重要な、昔昔のお話な
のでありました。

少々、小沢昭一さん的になりました。

それではこの後、腰にまわした手はどうなったというお話は

明日のココロだー!


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この記事へのコメント
 気になる、気になる・・・その腰に回した手の行方!
ズバリ!「セクハラ~ぁ!!」とブチ切れるのは現代ですが。
私たちの時代?では、やっぱ 顔を赤らめて ソッと我慢でしたわ。
それを お偉いサンは うぶ だの 喜んでいる だのと勝手に勘違い。
いい迷惑って この時のための言葉でしょうねぇ~。

 「ギンコイ」などのデュエットが済むと、今度は もっとお偉いさんの
♪昴♪ が 定番でしたわっ うちの会社(独身OL時代の、ね)。

 カラオケ・・・イチローさんは、得意中の得意ってトコでしょうか。
18番は なんですか? 多すぎて 答えられねーってか?(笑)
Posted by くっきぃ☆ at 2006年03月30日 22:23
くっきぃさん わかってますね~
輝くおじさんの☆だったんですね(当時私は若い青年でございましたよ)
カラオケかあ・・・・
ほとんど行かないんだけど みんなに合わせて歌いますよ
それよりやはりギターかなあ 
くっきぃさんは何?
Posted by イチロー at 2006年03月31日 22:34
あっっっ でわ 今度、耳元でささやくように、一曲。
弾き語りで お願いしますわん♪ 私だけのために・・・(爆)。

私は その大手?の会社を辞めてからというもの 
カラオケに 縁も ほとんどなくなり、たまに誘われると
 ”エントリー係” と 化してます。 歌、上手くないしーぃ。

車内では CD聞きながら 誰も同乗してなきゃ 大声で・・・(苦笑)。
ドライブ中、すれ違いざまに 大きく口開けてるおばさんがいたら・・・。
Posted by くっきぃ☆ at 2006年04月01日 22:19
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