木が入る

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木が入る

「チョチョーン」と木が入り、大名行列の列が停まる。

長い列を進めるのも、停めるのも全て「木」の響きである。

「下に(下に)」と進む列は、行列独特の所作である足を八の字に進める
ゆっくりとした動きで進む。

いわた大祭り実行委員会顧問の寺田さんが言う。

「大名行列は仮装行列ではない、昔見付宿を通っ行列の史実の再現と
して行っている」

ゆっくりとした所作で歩む行列は「歩く」ことを思い出させてくれる。
江戸時代の人は街道を歩んで進んでいた。

時代装束の着付け場所として使われた見付公民館で見付宿の古地図
を見ることができた。

「蕎麦」「旅籠」など細かい棟割りで家々が並んでおり、ほとんどが苗字
を持たず「蕎麦仙吉」などと描いてある。

本陣、脇本陣のほか、意外なほど小さな旅籠が軒を並べていたことが
わかる。

古き町は間口が狭く置に長い家々が続き、今に至る。

ほどよく昔を残し、今も多くの店が並ぶ磐田見付には、年に一度当時を
偲び、歩いて通った宿場町を思い出す大名行列が似合う。

今年で9年目のこの催しを、昨年参加された石川静岡県知事が評して
「県内一の大名行列行事である。10年続けることができたなら、もっと
楽に続けることができるでしょう」と語ったそうである。

出演者は当時の風俗を楽しみながら真剣に時代絵巻を再現する。
歩いてその列を追う我々も同じように足を使い見付の町を通り過ぎて
みる。

快い疲れは茶店を探させ、店売りの餅や酒を求める。

今日は一日江戸時代を歩いてみた。

「チョチョーン」と再び木が入り、行列が出立した。

「下に(下に)」、カメラを構えながら、来年は瓦版屋にでもなって歩い
てみたらとと考えてみた。

ならばカメラはどうするのだ。

デジカメはプリントしないいで即見ることができる今日的な機械なのだ。

ならば、写し取るのみならばしまいこんだ銀塩カメラを持ち出してみる
のも、少しだけ江戸に近づく道具になるのではないかと考えてみる。


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