2007年06月12日08:06

ファンサイト”トラジュビ”としてヤマハラグビー部の取材をする場合には、ひとつ
の約束ごとがあります。
選手たちが輪となり、ゲームキャプテンの気合の言葉を聞いているとき、試合後
のチームが集まった時など、これはチームだけの世界、我々ファンの入る世界で
はありません。
ヤマハvs早稲田のオープン戦は前半はヤマハが3トライの優勢、気合を緩めず
ロッカールームからは大きな声が聞える。
我々はノンメンバーのみなさんがつくる気合投入の列にいた。
オオッという気合の声と共にロッカーを飛び出してきたのは大田尾竜彦ゲームキ
ャプテン、早稲田出身の元主将としては、トップリーグの厳しさを教えるべき試合。
続いて出てきたのは後半に交代出場する同じく早稲田出身の伊藤雄大(ゆうた)
選手、早稲田時代は一年後輩として大田尾主将の「大田尾組」の主要メンバー
として活躍、3年目の選手である。
昨シーズンはヤマハに在籍する早稲田出身メンバーにとって特別なシーズンと
なった。
早稲田の監督を辞めた清宮監督がトップリーグのサントリーの監督となり、教え子
としてトップリーグで清宮サントリーと闘うことになったからだ。
春のオープン戦で清宮サントリーを撃破したヤマハはトップリーグ第2節で再度サ
ントリーと京都西京極で闘った。
その試合のメンバーには早稲田出身選手として大田尾竜彦、三角公志選手がス
タメン、リザーブには伊藤雄大選手がエントリー。
後半までもつれ込んだ試合はインジュリータイム(ロスタイム)2分に劇的なトライ
でヤマハが勝利した。
そのメンバーを発表する試合二日前のヤマハ大久保グラウンドでメンバーにトップ
ジャージを渡すセレモニー”ゼッコーチョー”が行われた。
大田尾、三角、伊藤選手とも、清宮監督を指し、「恩師ではなく敵だ!」と断言して
試合に臨み、勝利した。
ヤマハを指揮するのも、清宮監督の後輩にあたる早稲田出身の堀川隆延監督で
ある。
「荒ぶる」は早稲田大学ラグビー部の勝利の歌である。
先輩たちが多く在籍するヤマハと対戦し、勝利して「荒ぶる」を歌うのが後輩たち
の早稲田である。
「歌うつもりだった」と早稲田の権丈キャプテンが試合後に言った。
「荒ぶる」魂は、卒業後も選手たちに流れる。
後輩たちは後半、怒涛の攻めを見せ、ヤマハvs早稲田は24-21と接戦となり
ヤマハが貫禄を見せた。
ヤマハは早稲田ではなく、早稲田の心を持つ選手が含まれるチームである。
社会人ラグビーのトップリーグは、大学で、高校で活躍したからといって通用せ
ず、ゆえにさらに上を目指し選手たちが集まる。
ヤマハ+荒ぶる魂。
社会人という強さと経験を得た選手たちはさらに強くなる。
社会に出たら大学というブランドは通用しない。
そしてチームの前に個人の努力と結果が優先される世界である。
スポーツはゆえに面白い、我々の社会と同じ構造の代表が闘うからだ。
荒ぶるラグビー≫
カテゴリー │ヤマハラグビー部

ファンサイト”トラジュビ”としてヤマハラグビー部の取材をする場合には、ひとつ
の約束ごとがあります。
選手たちが輪となり、ゲームキャプテンの気合の言葉を聞いているとき、試合後
のチームが集まった時など、これはチームだけの世界、我々ファンの入る世界で
はありません。
ヤマハvs早稲田のオープン戦は前半はヤマハが3トライの優勢、気合を緩めず
ロッカールームからは大きな声が聞える。
我々はノンメンバーのみなさんがつくる気合投入の列にいた。
オオッという気合の声と共にロッカーを飛び出してきたのは大田尾竜彦ゲームキ
ャプテン、早稲田出身の元主将としては、トップリーグの厳しさを教えるべき試合。
続いて出てきたのは後半に交代出場する同じく早稲田出身の伊藤雄大(ゆうた)
選手、早稲田時代は一年後輩として大田尾主将の「大田尾組」の主要メンバー
として活躍、3年目の選手である。
昨シーズンはヤマハに在籍する早稲田出身メンバーにとって特別なシーズンと
なった。
早稲田の監督を辞めた清宮監督がトップリーグのサントリーの監督となり、教え子
としてトップリーグで清宮サントリーと闘うことになったからだ。
春のオープン戦で清宮サントリーを撃破したヤマハはトップリーグ第2節で再度サ
ントリーと京都西京極で闘った。
その試合のメンバーには早稲田出身選手として大田尾竜彦、三角公志選手がス
タメン、リザーブには伊藤雄大選手がエントリー。
後半までもつれ込んだ試合はインジュリータイム(ロスタイム)2分に劇的なトライ
でヤマハが勝利した。
そのメンバーを発表する試合二日前のヤマハ大久保グラウンドでメンバーにトップ
ジャージを渡すセレモニー”ゼッコーチョー”が行われた。
大田尾、三角、伊藤選手とも、清宮監督を指し、「恩師ではなく敵だ!」と断言して
試合に臨み、勝利した。
ヤマハを指揮するのも、清宮監督の後輩にあたる早稲田出身の堀川隆延監督で
ある。
「荒ぶる」は早稲田大学ラグビー部の勝利の歌である。
先輩たちが多く在籍するヤマハと対戦し、勝利して「荒ぶる」を歌うのが後輩たち
の早稲田である。
「歌うつもりだった」と早稲田の権丈キャプテンが試合後に言った。
「荒ぶる」魂は、卒業後も選手たちに流れる。
後輩たちは後半、怒涛の攻めを見せ、ヤマハvs早稲田は24-21と接戦となり
ヤマハが貫禄を見せた。
ヤマハは早稲田ではなく、早稲田の心を持つ選手が含まれるチームである。
社会人ラグビーのトップリーグは、大学で、高校で活躍したからといって通用せ
ず、ゆえにさらに上を目指し選手たちが集まる。
ヤマハ+荒ぶる魂。
社会人という強さと経験を得た選手たちはさらに強くなる。
社会に出たら大学というブランドは通用しない。
そしてチームの前に個人の努力と結果が優先される世界である。
スポーツはゆえに面白い、我々の社会と同じ構造の代表が闘うからだ。